検索窓
今日:63 hit、昨日:20 hit、合計:265,799 hit

ページ25

その行為に私が固まったことは言わなくていいだろう。待ってくれ阿伏兎さん。それは聞いてないぞ上に乗れなんてさすがにどうなんだよ。いい歳した男女だぞ?いや、今更感はあるのだが、



「ん、どうした?来ねェのか?」



『いや、あの…、ちょっと待ってください。今処理してるんで』



 確かに壁際まで来た、座って抱き合うのも承知の上だったけれど、私は向かい合って座ってするものかと思っていた。もしくは私が阿伏兎さんの足の間に膝立ちでもする気でいたのだ。



ガタイがいい阿伏兎さんの膝の上に座って抱きつく女とかもう親子だろ。ほんとにお父さんって呼ぶよ??



「早く来い、お前さんも俺もまだ仕事が残ってんだ」



 さっさと出ようじゃねェか、と私の腕を引いて膝の上に座らされて固まる。あれ、おじさんフィルターどこいった???などと思考が変な方向にいってしまった。



「ほら、さっさと首に手ェ回せ」



『ぬぅ、三十路なのに』



「あァん?」



 大人しく首に両手を回すと腰に腕が周りグッ、と距離が近くなる。ずっと顔を合わせるのも気まずいので阿伏兎さんの肩に頬を載せた。顎は単純に届かなかった。



 いつものように時計が出てきて29:59と表示された数字を改めて見ると長いなぁ、なんて思いながら阿伏兎さんの首の後ろで交差させた手をニギニギさせていた。



『そういえば、なんで私春雨の船乗ってるんでしたっけ』



 依頼が入って船に乗ったことは覚えているけど、詳しい仕事の話はまだしていなかった。朝五時に神威くんと阿伏兎さんが家に押しかけ寝ぼけた頭のまま着替えさせられ気づけば船の中だったのだ。



 仕事を頼みたいと話をされたが今にも寝そうな私を見て部屋を貸してくれたのであった。


文字数

・→←【三十分間抱きあえ】阿伏兎



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (157 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
303人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , ○○しないと出られない部屋 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

トろさん(プロフ) - 來夢さん» コメントありがとうございます!!すごく嬉しいです!彼シャツ書かせていただきます!! (2022年7月24日 6時) (レス) id: 52ab68bbcb (このIDを非表示/違反報告)
來夢(プロフ) - 初めまして!とてもドキドキして最後まで楽しめました!リクエストで神威と「彼シャツしなければ出られない部屋」をお願い出来ますか? (2022年7月23日 23時) (レス) id: 57cf74ccf0 (このIDを非表示/違反報告)
トろさん(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます!!嬉しいです!ぜひ書かせていただきます! (2022年7月23日 19時) (レス) id: 52ab68bbcb (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - コメント失礼致します汗作品読ませて頂きました。凄くキュンキュンして、気づいたら最後まで読んでいました。(*´-`)リクエストなのですが、土方さんお願いします!! (2022年7月23日 19時) (レス) id: 551728da14 (このIDを非表示/違反報告)
トろさん(プロフ) - さきいかさん» そんなふうに思って貰えて感激です!!リクエストありがとうございます!!! (2022年7月23日 6時) (レス) id: 52ab68bbcb (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:トろさん | 作成日時:2022年7月3日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。