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Aside
シャンデラ達と共に控室に戻ると、待っていたエルレイドがタオルを貸してくれる。
『有難う、エルレイド』
貰ったタオルで汗を拭って私の次にパフォーマンスをするセレナを見る。
戻るのに時間がかかったのかセレナはもうパフォーマンスをしていた。
「火炎放射!」
テールナーが枝を使って火炎放射をリボンの様に回しながら出す。
その輪になった火炎放射の間をイーブイが走り、テールナーの近くまで来ると、高くジャンプをして空中で技を決めて行くとテールナーの枝に前足だけで着地をする。
高度なパフォーマンスに会場は沸騰寸前だった。
これが上手くいったらセレナは最後のプリンセスキーを手に入れるだろう――そう思った時だった。
「いぶぃっ!!」
イーブイがテールナーの枝から足を踏み外して地面へと落ちてしまった。
その一瞬だけで会場の熱は少し冷える。
「イーブイ!」
セレナが腕を広げてイーブイが立ち上がるのを待っているのを見て、イーブイは目を見開いて決意を抱いて立ち上がった。
その事で会場の熱は再び戻り始める。
「さぁ!決めるわよ!」
火の付いたテールナーの枝をテールナーとセレナで投げ合いながらその火と共にイーブイは踊る。
「テールナー!大文字っ!」
セレナの指示を受けてテールナーは会場全体を包む様な大文字を出し、その大文字はテールナーの力の加減によって星の形になり、やがて光となって消えて行った。
「フィニッシュ!!」
―――――
セレナのパフォーマンスが終わるとパフォーマーが全員舞台へと上がる。
「其れでは、最も良かったと思ったパフォーマーの色をポケリウムに灯してください!」
司会者の指示で其々に光が集まっていく。
前を向いていると、会場の光が全て集まったのが分かり、司会者が笑顔で話し始めた。
「優勝者が決まりました!プリンセスキーを手にするのは……!!」
そう言って司会者は持っていた杖をパフォーマーへと向けた。
「パフォーマー、リリー!貴女です!!」
そう言われると、隣にいたシャンデラが顔を赤らめて私をグイグイと前へと押していき、司会者の横へと立たせる。
「優勝したパフォーマーリリーにはプリンセスキーを差し上げます!」
クレッフィからプリンセスキーを受け取り、傍にいたシャンデラ達と目を合わせる。
『プリンセスキー、ゲットです!』
「しゃーん!」
――私は二個目のプリンセスキーを手に入れトライポカロンは終了した。
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凪(プロフ) - 赤と青...ゆ、夢主ちゃんチートや!でもそこがいい! (2017年4月1日 16時) (レス) id: ff008d2146 (このIDを非表示/違反報告)
とろろ丸(プロフ) - シホさん» 返信遅れて申し訳ありません…最初から見てくださってありがとうございます!今忙しい時期に晒されていますが、更新頑張っていきたいと思います!XYが終わっても書いていきますのでこれからもどうぞよろしくお願いします! (2016年12月10日 1時) (レス) id: dea324e419 (このIDを非表示/違反報告)
シホ - パート1から見てます!XY&Z終わっちゃいましたね...更新頑張って下さいね! (2016年11月17日 18時) (レス) id: b0fbc0d7a4 (このIDを非表示/違反報告)
とろろ丸(プロフ) - 翔夜さん» 最初から読んでくださってありがとうございます…!!面白いと言ってくださって嬉しいです!!更新が遅くなる時もあるかと思われますが、これからも読んで下さると幸いです!コメント有難うございました!! (2016年11月6日 0時) (レス) id: dea324e419 (このIDを非表示/違反報告)
翔夜(プロフ) - パート1からずっと読んでます!!もの凄く面白くて更新を楽しみにしてますこれからも頑張ってくださいフレー!!(っ`・ω・´)っフレー!! (2016年11月5日 14時) (レス) id: b0942deef4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とろろ丸 | 作成日時:2016年11月3日 3時