【ポケモンXY】カロス地方に舞い降りた妖精はポケモン（以外にも）に好かれる少女でした。part5

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Noside

A、リリーが舞台に上がれば観客全員がリリーに注目する。

しかし、舞台の照明は落とされた侭だった。

真っ暗の中リリーの姿が見えない事で会場はざわつく。

数秒立った時、舞台の方にはぼっ、と青い物が幾つも浮かび上がる。

「何アレ！？」

「も、もしかして……人魂！？」

一部の人達が震えていると、その人魂と思しき物はやがて一つに集まって大きな炎となったと思うと、ぱぁんっと大きな音を立てて弾け、会場には温かい空気が広がった。

その光で漸く舞台が明るくなる。

真っ暗だった舞台を見ると、チルタリスとシャンデラに乗ったリリーの姿が見えた。

パフォーマーの姿を見ると観客には笑顔が戻る。

その中でもサトシ達はリリーが着ている服に見覚えがあった。

「なあ！あの服ってマーシュさんの時に着てたやつだよな？」

「はい！Aはシャンデラと共に出る時に着ると言っていました！」

そう言って見ていた服はシャンデラをイメージされた振り袖で、腰の辺りに着けられた大き目なリボンのタレはリリーが踊る度にふわふわと揺れる。

リリーが踊りながらアクションを加えると、チルタリスがマジカルシャンをしたりして踊っているリリーが彩られて会場からは感激の声が漏れる。

『シャンデラ！シャドーボールとエナジーボール！チルタリス！冷凍ビーム！』

シャンデラが出した二つの技は二重螺旋の様に回転していき、冷凍ビームを受ける事で弾け、緑と紫色の氷の結晶が出来上がる。

『決めるよ！シャンデラ、弾ける炎！チルタリス、マジカルシャイン！』

シャンデラが放った弾ける炎にチルタリスのマジカルシャインが合わさり、花火の様に弾け、残っていた氷の結晶を巻き込んで会場には雫達がライトを反射させてキラキラと光っていった。

『……フィニッシュ！』

リリーが終わりの合図を告げれば会場はこれ以上ない程盛り上がった。

リリーが舞台裏へと戻っていくと、間を開けないで最後のパフォーマーであるセレナが出てきた。

セレナはテールナーと共にお辞儀をすれば、イーブイへと腕を広げた。

「行くわよ、イーブイ！」

セレナの声にイーブイは笑顔で頷いてセレナの腕の中へと飛び込んだ。

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