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『忍者村?』
「そうでござる!拙者たちは明日の村祭りに参加する為、帰っている途中なのでござるよ!」
ご飯を食べながらサンペイが何故ここにいるかを聞いていると、どうやらサンペイは忍者が沢山いる忍者村という故郷へ帰っている途中だそうだ。
「忍者のお祭りですかぁ!見てみたいですね!」
「あぁ!面白そうだな!」
「それなら喜んで案内するござる!」
忍者が沢山いる所を想像していると、サンペイが立ち上がって言った。
私たちはサンペイの言葉に乗り、忍者村まで行くことになった。
―――――
着いたのは洞窟だった。
洞窟の最深部まで行くと、サンペイは岩をノックするように叩く。
すると何処からか「山」と聞こえた。
それに答えるようにサンペイは「川」と言った。
その言葉が合言葉の様に、サンペイが叩いた岩が動く。
奥には更に道が続いており、中から同じく忍び装束を来た人が出てくる。
「サンペイ!おかえり!」
「ただいまでござる!」
そう言葉を交わすと、サンペイは「こちらへ!」と言って私たちを誘導する。
『洞窟の中に村があるなんて誰も思わないよね……』
「そう言うのが忍者でござるよ!さ、もう直ぐ着くでござる!」
サンペイがそう言うと、洞窟に光が見え、すぐに外だと気づかされる。
洞窟を抜け、眩しい光に目を慣らすのに時間をかけて目を開くと、私たちは感激の声を出す。
其処には一面緑で、ぽつぽつと家があり、畑も見える事から村だと気づかされる。
「ようこそ!此処が忍者村でござる!」
村の麓に降りると、村の人が此方に気づく。
「サンペイだ!おーい!イッペイ、ニヘイ!サンペイが帰ってきたぞー!」
村の人がそう叫べば何処からともなく二人の男性が現われる。
「良く帰ってきたなサンペイ!」
名前からして次男に見えるこの人はニヘイさん、だと思う。
「サンペイ、其方は?」
大人びた雰囲気がある男性のイッペイさんは私たちを見る。
「拙者の友でござる!」
「俺はサトシです!コイツは相棒のピカチュウ、そしてゲコガシラ!」
「始めまして、セレナです!」
「わたしユリーカ!」
「ユリーカの兄のシトロンです!どうぞよろしく!」
『私はAって言います、よろし……えっ?』
私も続けて自己紹介をしようとしたところ、見えない早さで何かが私の手を握るも、その正体は私の目の前に現れた。
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凪(プロフ) - 赤と青...ゆ、夢主ちゃんチートや!でもそこがいい! (2017年4月1日 16時) (レス) id: ff008d2146 (このIDを非表示/違反報告)
とろろ丸(プロフ) - シホさん» 返信遅れて申し訳ありません…最初から見てくださってありがとうございます!今忙しい時期に晒されていますが、更新頑張っていきたいと思います!XYが終わっても書いていきますのでこれからもどうぞよろしくお願いします! (2016年12月10日 1時) (レス) id: dea324e419 (このIDを非表示/違反報告)
シホ - パート1から見てます!XY&Z終わっちゃいましたね...更新頑張って下さいね! (2016年11月17日 18時) (レス) id: b0fbc0d7a4 (このIDを非表示/違反報告)
とろろ丸(プロフ) - 翔夜さん» 最初から読んでくださってありがとうございます…!!面白いと言ってくださって嬉しいです!!更新が遅くなる時もあるかと思われますが、これからも読んで下さると幸いです!コメント有難うございました!! (2016年11月6日 0時) (レス) id: dea324e419 (このIDを非表示/違反報告)
翔夜(プロフ) - パート1からずっと読んでます!!もの凄く面白くて更新を楽しみにしてますこれからも頑張ってくださいフレー!!(っ`・ω・´)っフレー!! (2016年11月5日 14時) (レス) id: b0942deef4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とろろ丸 | 作成日時:2016年11月3日 3時