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『……だけど、負傷しているのはどちらも同じですよ?』
焦りの中で無理矢理笑みを作ると、ゴジカさんは驚いたような顔をする。
「にゃぁぉッ!」
ゴジカさんのニャオニクスからは焼けた様な音がしたと思えば、二匹は膝をつく。
『火傷がかなり効いてきたようですね?』
「……そのようだ、然しここからである!サイコショック!!」
ニャオニクス二体のサイコショックが合わさり、より大きくなったサイコショックがチルタリスとヒトモシに向かっていく。
『チルタリス、躱して冷凍ビーム!』
「にゃぁお!!」
チルタリスがヒトモシを背に乗せながらサイコショックを器用に躱すと、ニャオニクス二体にへと冷凍ビームを当てて行った。
ニャオニクスのオスが冷凍ビームで飛ばされる中、メスはその場から動かない事に私たち以外は驚いた。
「にゃ!?にゃぉッ!!」
「足元が凍っているだと!?」
そう、ニャオニクスのメスは冷凍ビームが直撃したため、足場が凍って動けなくなっていた。
そのチャンスを私たちが逃す訳がなかった。
『チルタリス、日本晴れ!!』
チルタリスが日本晴れをする事で、じりじりとした熱が私たちに降り注ぐ。
「どういう事でしょう?日本晴れをしたら足元の氷は融けるんじゃ…」
その事を分かっているのか、ニャオニクスも氷から早く抜けようともがいていた。
氷が融け、ニャオニクスが氷から抜け出そうとした瞬間を私は見逃さなかった。
『これでフィニッシュだよ!チルタリス、ソーラービームッ!!ヒトモシ、オーバーヒートッ!!』
日本晴れによって瞬時に発動出来たソーラービームはオスへ、共に日本晴れで威力がアップしたオーバーヒートはメスへと直撃していった。
ニャオニクス二体の声が聞こえ、煙が晴れるのを待った。
やがて視界がクリアになると、審判から声が掛かった。
「ニャオニクス、共に戦闘不能!チルタリス、ヒトモシの勝ち!よって勝者、チャレンジャーA!」
審判の声をちゃんと理解し、私は声を荒げる。
『や、やったよ!!チルタリス、ヒトモシ!!』
私が二匹に駆け寄ると、ヒトモシは私の胸に飛び込んできて、チルタリスは頬をすり寄せてくる。
『ヒトモシ、初めてのバトルがジムで大変だったと思うけど、凄かったよ!チルタリスもありがとう!』
そういえば二匹は元気よく返事をしてくれた。
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凪(プロフ) - 赤と青...ゆ、夢主ちゃんチートや!でもそこがいい! (2017年4月1日 16時) (レス) id: ff008d2146 (このIDを非表示/違反報告)
とろろ丸(プロフ) - シホさん» 返信遅れて申し訳ありません…最初から見てくださってありがとうございます!今忙しい時期に晒されていますが、更新頑張っていきたいと思います!XYが終わっても書いていきますのでこれからもどうぞよろしくお願いします! (2016年12月10日 1時) (レス) id: dea324e419 (このIDを非表示/違反報告)
シホ - パート1から見てます!XY&Z終わっちゃいましたね...更新頑張って下さいね! (2016年11月17日 18時) (レス) id: b0fbc0d7a4 (このIDを非表示/違反報告)
とろろ丸(プロフ) - 翔夜さん» 最初から読んでくださってありがとうございます…!!面白いと言ってくださって嬉しいです!!更新が遅くなる時もあるかと思われますが、これからも読んで下さると幸いです!コメント有難うございました!! (2016年11月6日 0時) (レス) id: dea324e419 (このIDを非表示/違反報告)
翔夜(プロフ) - パート1からずっと読んでます!!もの凄く面白くて更新を楽しみにしてますこれからも頑張ってくださいフレー!!(っ`・ω・´)っフレー!! (2016年11月5日 14時) (レス) id: b0942deef4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とろろ丸 | 作成日時:2016年11月3日 3時