まじぴえん(白目) 3

第百四十六話 ページ47

side北








花上「あれですぅ！」









花上はそう言い棚の三段目を指差した









…ギリ届くか









俺はそう思い背伸びして袋を取り、花上に渡した









花上「ありがとうございますぅ！…あのぉ北先輩に聞いてほしいことがあるんですけどぉ…」









「…なんや？」









花上「…実はぁ、A先輩が私にわざとスポドリ不味くつくれって前に言ってきてぇ…」









…は？









花上「それでぇ怖くて逆らえなくってぇずっと不味くしてたんですけどぉ…もうみんなの辛そうな顔見たくなくってぇ…でも逆えないからぁ…」









そう言い花上は泣き出した









…すごい、こんな堂々と嘘つけるのはすごいわ









「…じゃあ、明日は美味しく作ればええ。誰も美味しく作って文句は言わんし」









花上「！はいっ…！」









…明日この子が担当する学校のスポドリちょっとわけてもらうか









俺はこのあと花上を泣き止ませ体育館に戻った









side治









北さんが体育館に戻ってきた









侑「北さん！大丈夫でしたか？」









北「おん。俺は大丈夫。…やけど、俺のこと騙そうとしてきた。まあバレバレの嘘やったけどな」









「…どんな嘘やったんですか？」









北「自分が不味いスポドリを作るのはAに脅されてるからっていう嘘」









え、なにあいつAさんのせいにしとるん？





もう処刑レベルやこれは









角「あいつAさんのせいにして…フォローしてくれてるのに…」









侑「まあでも明日でわかるやん」









「…多分あいつAさんに作らせたスポドリを自分で作ったって言うと思うから…Aさんにあいつの分作らせんようにしないとな」









角「だね。それだとあいつも言い訳できないからね」









侑「…楽しみやなぁ明日」









侑はそう言い妖しく笑った

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