幸せを運ぶカナリヤ ページ11
俺は少し歩き、陸上部の待機場所にやってきた。
後輩「てつや先輩アンカー頑張ってください!」
そこには恐らく陸上部の後輩の女の子がてつやとりょうに飲み物を渡していた。
てつや「ああ、あんがと」
後「りょう先輩も!」
りょう「あ、うん。ありがとう」
ほうほう、陸上部のアンカーはてつやか。
ちなみにりょうは”4”と書かれたビブスを着ていたのでアンカーの1つ前を走るんだとも分かった。
さて次は野球部。
と、思ったのだが中々見つからず、喉が渇いたので飲み物でも買おうと自販機に寄った。
すると
としみつ「馬鹿げぇ!俺がアンカーなんて無理だ!遅いのに!」
『アホ抜かせ!ベンチのくせに6秒じゃんか!私だって元ソフト部とは言え、もう3年のブランクがあるんよ!?』
自販機の奥にはとしみつとAがいた。アンカーをどちらがやるか本番直前まで口論しているみたいだ。
俺はAとたまにしか話さないが、この前街中で偶然会った時は3時間近く話し込んでしまった。
と「じゃあここは俺ららしくじゃんけんでいこうぜ」
『わかった』
と「最初はグー」
『じゃんけんぽん!』
手はよく見えない。が、
Aのがあまりにも愕然としていたのでAがアンカーだと分かった。
Aはマネージャー。しかも女子!
勝てる!!!!!!!!!
心の中で俺はガッツポーズした。
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作者名:鳥海 | 作成日時:2018年7月30日 22時