貴方の綴れに生命の音を 番外編

新たな音に愛を込めて ページ3

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本編【17】の3日後

和也くん丈くんがパパママになった日のお話です。


和也くん(23) 丈さん(24)


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和也side



『今日は丈くんにお知らせがあります！

早く帰ってきて〜！』



俺が貧血で、ほとけのざで倒れてもうた

その3日後。


丈くんにそうメッセージを打って、

俺はまた夕食の支度に取り掛かる。


しばらくすると

スマホがぴこんと鳴り、



『すぐ帰る。』



いつも通り、無愛想な返事が返ってきた。



和也「もっと可愛ええ文、打てへんのかな、笑」


俺は独りでない独り言をぽつりと呟いた。




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丈「ただいま〜」


玄関扉の開く音と、丈くんの声がする。


俺はリビングを飛び出して、

その声の主まで駆けた。


和也「おかえり！お風呂いく？ご飯ももうすぐ出来る！」


丈「……話は？」


和也「また後で！ほら、はよ上がって！」


早く帰ってこいと言われた挙句、

話はお預けなんて横暴。


丈くんは首を捻りながらお風呂場に消えて行った。



・



丈「んで、話は？」


お風呂から出たらそのままご飯食べて。

それでもまだ何も言わない俺に

痺れを切らした丈くんが、


俺をソファに呼んで隣に座った。


和也「聞きたい？」


丈「聞きたい。」


和也「ほんまに？」


丈「だる。笑」



煽り散らかすように変顔を向けると

飛びかかってき丈くんが俺を擽る。



和也「っひゃっはは、まって、

ギブ、丈くん、っ！笑」


丈「はよ言え！笑」


和也「わかった、わかった！笑」



丈くんの腕から逃げて、

ゆっくり顔を合わせた。



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