【wrwrd!】最大の幸福を。【^ら^運営】 (ページ4)

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男性を家に上げてお茶菓子を出すと
とても嬉しそうに食べている

『、、それで、何の話ですか』

「あぁ、すまんすまん。」

忘れていたのか、飲んでいた紅茶を置き一つ咳払いをする

「お前は我々、妖が視えている。まぁそれは自覚はあるだろうが。」

『はい。』

「そしてお前は妖等の人外に好かれやすい体質のようだ。」

『はい？』

好かれやすいって何？？？

「妖は人間の精気を吸って生活する訳だ。お前の精気は他の人間よりも質がいい。」

『精気、、？』

お茶菓子を口に運びながら彼が話を続ける

「万物の根源の気。、、人間の生命を活動させるもとになる力だ。
妖はそれを吸うことで自身の妖力をより強いものにすることが出来るんだ。」

漫画みたいな話を真面目な顔で淡々と話される

「お前の精気は質が良い。恐らく100人分くらいの精気と同じくらいの価値がある。」

『ひゃ、ひゃく、、』

「そうだ。だから結構他の妖もお前を狙ってると思うぞ、いつ喰うか。」

どこか楽しそうにクククと笑う

『え、喰われるんですか。』

「喰った方が早いだろう。他の妖の手に渡る前に自分だけのものにした方が良いに決まってるだろ。」

この人さっき喰わないって言ってたのに？？？

「喰ってしまえば他の妖に精気が渡ることなく、自分だけ強くなれる。、、そりゃ喰うわな。」

ﾋｪｯ

『しにたくないです』

半分泣きそうになりながら呟く

「そこでだ。お前には私と契約を結んで欲しい。」

『契約、、？』

コクリと頷く

「お前は精気を分けてくれるだけで良い。そうしたら我々がお前のことを守ろう。」

『え、でも、』

「断ることないだろ、お前は自身の安全が保証され、我々は質の良い精気が手に入る。WIN-WINの関係じゃないか！」

楽しそうに目を輝かせ笑う

『う～ん、、、』

「まぁもし断ったら明日にでもお前は喰われて死ぬだろうな。」

へ？

「気付いていないのか、お前この家の周り山のように妖がいるぞ。」

『え。』

バッとカーテンを開けると一瞬だけだが沢山の目がこちらを見ていた

「ほら。」

目を細めて心底楽しそうに笑う

「どうする？喰われて死ぬか、契約をするか。」

『っ、、、、お願いします』

差し出された手に手を重ね握手する

「それでは契約完了だ。
私はグルッペン・ヒューラーだ、よろしく。」

グルッペン・ヒューラーと名乗った彼は
にこりと笑った