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あの後 私はどうやら眠ってしまったみたいで 気がつくと自分のベッドの上だった
連続通り魔殺人事件は、ポートマフィアが蹴りをつけたたみたい。それと、あの日私の家に芥川くんが来た時落ちていたメモリは今回の重要な情報だったらしい。
私が拉致された後、作之助が福沢さんに連絡して乱歩さんが私の居場所を導き出してくれた
なんでも、福沢さんが尽力を尽くしてくれたみたいで 円滑に事件解決へと進んだらしい
「んー……」
ぼんやりと目を開けると もう朝日はとっくに登っていて 前の公園からは楽しそうに遊ぶ子供たちの声が聞こえてきた
「眠い……」
ふわぁ、と欠伸する
「やぁ A、お目覚め?」
え、声の主はベッドに腰をかけて本を読んでいた。いつからそこに。もそもそと起き上がる
「おはよう 太宰……」
「起きて大丈夫?」
「平気だよ おきる」
ちょっと眠いけどみんなが昨日助けてくれたんだから私だけ朝寝坊するわけには、ベッドから降りようとすると太宰にゆっくり肩を押され
「昨日の事があったんだから、寝てなよ」
と、布団に戻される。太宰はそのまま本を読みだした。「ありがとう」と自然とでた言葉。
あ、でも午前中に青山さんと打ち合わせがある。携帯どこに置いたっけな もそもそと起き上がると「青山さんには連絡しておいたよ」と言われる
「……エスパー?」
「Aの事だから普通に仕事すると思ってね。昨日の事で休ませてあげてと言ったら心置きなく了承してくれたよ」
「うぅー 」
申し訳ない思いもあるけど、やっぱりありがたい。
今日は大人しく寝てようかな
自分の手を見て軽く閉じたり開いたりする。「痛いのかい?」と太宰は聞くけど 痛いから動かしているわけじゃない
「昨日、腕を縛られてたからさ 怪我したらどうしようと思って」
「手が使えなくなったら、絵本が描けなくなっちゃう」
「………ッそうだね」
私の手を太宰は握った。私はぎゅっと握りし返した
「自分の命の危機なのに、そんな事を思っていたとはね」
「確かに、でもそれしか思い浮かばなかった」
それに、なんとなく大丈夫な気がしてた。絶対に大丈夫だと、根拠もないのに確信していた
あれ、そういえば
「ところで太宰、お仕事は?」
「……あぁー! 私も何だか腕が痛い!!」
その日、作之助と敦くんは太宰の分の報告書を書くのが大変だったそう
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柚子の香(プロフ) - キリカさん» いえいえ!頑張ってくださいね! (2018年8月27日 17時) (レス) id: 174fdb4db8 (このIDを非表示/違反報告)
キリカ(プロフ) - 柚子の香さん» ありがとうございます。ほんとだ"敦"ですね。すみませんありがとうございます! (2018年8月27日 6時) (レス) id: 0facb3a838 (このIDを非表示/違反報告)
キリカ(プロフ) - 唯我独尊丸さん» わぁ ありがとうございます。うれしいです! (2018年8月27日 6時) (レス) id: 0facb3a838 (このIDを非表示/違反報告)
柚子の香(プロフ) - 凄く面白い!ただ、ひとつだけいいですか?漢字が『淳』では無く『敦』だと思います。なんかすみません。この作品大好きです!更新楽しみにしてますね! (2018年8月27日 0時) (レス) id: 174fdb4db8 (このIDを非表示/違反報告)
唯我独尊丸(プロフ) - 凄く面白かったです!イッキ読みしちゃいました笑更新頑張って下さい!楽しみにしてます! (2018年8月26日 23時) (レス) id: 2689cacca6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キリカ | 作成日時:2018年8月22日 19時