俺が好きになったやつ 【影山飛雄】

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No side




ｷｭｯ ｷｭｯ ﾊﾞｼｨ




東「なぁ、誰だろあの子」



田「んあ? うおおおおおお!? 遠目でも分かるほどの美少女がぁ!?」





部活中の体育館を覗く一人の少女
キョロキョロと誰かを探しているようだ





日「あ! 朝日奈さん!!」


「! 日向、」





「「朝日奈さん!!??」」







バレー部全員が驚く 無理もない話だ
なんと先日話題になった影山の彼女がこの体育館に姿を現したのだ





日向が緊張しながら近寄ると
Aは少し笑みを浮かべた






田「むちゃくちゃ可愛いっすね…」



西「妖精がいるぞ!! 潔子さんと並んだらここはもう楽園だ!!」



澤「スガからすごい子だって聞いてたけど強ち間違いでもなかったな…」






じろじろとAを見つめ、
二人の様子を遠目から見つめるバレー部
時より日向が赤面しているのがちょっと面白い





菅「朝日奈ちゃん性格もイケメンなんだよな〜」



東「なんでスガが誇らしげなんだ…」






盛り上がっていると、影山が二人の所に姿を現した
その途端にAが嬉しそうに笑う





Aと影山が話し始めると
日向が少しずつ後ずさりカチコチで戻ってきた






菅「お、おい日向どうした?」



日「な、なんか…朝日奈さんと話すだけも緊張するのに、影山来たら二人の世界にやられました」




田「だっはははは!! おい日向よォ、あの影山にそんな雰囲気あるわ、け…」







田中が二人を見た途端、言葉が詰まる
影山を幸せそうに見るAに、
バレー部にも見せた事のない笑みで話す影山





一同ﾎﾟｶ-ﾝとすると同時に
二人の絵図らにやられる思い




なんて見蕩れていると、
Aがお願いするように手を合わせ
影山が首を傾げなんの躊躇もなくAを抱きしめた





「「なぁぁああああ!!!??」」





頭一つ分小さなAをぎゅーっとし、
頭を撫でる影山に嬉しそうなA







バレー部一同、あんぐり口である
なんだあの影山から出る彼氏感は…
もう目の前で起こっているノンフィクションについていけない





「? どうしたんスか皆さん」




いつのまにか戻ってきた影山に、
もういない朝日奈さんに会いたかったバレー部一同






澤「影山、ちょっと来い」



「? ウス」





そしてその後、






さっきの胸キュンシーンは
怖い夢を見た朝日奈さんを安心させる為にした影山の優しさだったという事をキャプテンから聞き、






バレー部一同納得すると同時に
影山への若干の羨ましさを持ち始めたバレー部でしたとさ




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