テソン 意識してる結果 ページ10
Aさんが入社して来て２ヶ月経ってる…
なのに…僕ときたら、僕から話し掛けることもなく、業務的内容もヌナにばっかり…
美人だから…何となく僕の勝手なんだけど
美人な人やカッコいー人からは見透かされてる気分になるんだよ…
こんな僕の心情とは裏腹にAさんに寂しい思いをさせてしまっていたんだろう…
僕も…僕から心を開かないとな。
さっきのAさん…あまりにもかわいい笑顔を向けてくれて、
少しとぼけた感じがまた好印象だったもん。
きっと僕が思ってるコとは違う…
そう…分かってる。
良いコだって。
スタッフのヌナ達にダンサーのコ達Aさんを可愛がって、たまに遊ばれて…
ふわふわした柔らかい雰囲気のコ。
ずっと…気にしないようにしてるフリをして気にしてた。
打ち合わせの資料に目を通す時、リハの時、ライブ中は眼鏡をかけて見てる。
アクセサリーも必要最低限だけ。
顎の小さいホクロ。
左目の下の小さなホクロ。
変態チックなトコロまで知っているんだから。
サラサラのワンレンの髪も、瞳の色も…香水も何もかも彼女に似合っている。
キレイなのに飾らない、控え目な性格。
意識しすぎて遠ざけてしまっていた…
テ「ごめんね？A…。
僕がAを気にしすぎていたのかもしれない…
さっきの言葉の続きに"大変な思いをさせてくない"って言いたかったんだ？嫌な思いさせてごめんね？」
ナ「…テソンさんが悪者になっちゃって…
本当に泣くなんてズルいことして申し訳ないです…
でも、今…呼び捨てしてくれて嬉しいです。
さっきまで泣いたりして勝手なんですけど、今は飛び跳ねたいくらい嬉しいです。」
ストレートに言葉を運ぶA。
僕の方が恥ずかしくなるよ…
テ「そらなら、仲直りね？
A跳んで良いよ！笑 ホラ！」
り
やった！って、
ガッツポーズして可愛く跳んだ。
ドクンドクン！
何？コノコ…
可愛すぎるんだけど！！
やばいまたAから逃げたくなる…
それは…気づいてるけど気づかないようにしている気持ちのせいなんだ。
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作者名：torisun | 作成日時：2020年2月9日 17時
