テソン 香水 ページ29
韓国に着いて、Aがボクの車に乗った。
乗ってくるときに香った。Aの香水。
今までなんで気づかなかったんだろう？
絶対一緒だ。
でもコレは…オム系なんだよね？
またまた確認するのが怖いな…
ナ「オッパ…昨日は私軽率な態度を取ってごめんなさい！
あんなの嫌いだよね…自分が恥ずかしくて嫌なの。
だから…忘れて？勝手だけど…許してください。」
なんで…なんで自分ばっかり攻めるんだよ。
こっちが意気地が無くてAを傷つけたのに…
テ「忘れるなんて…」
ナ「お願い！なかったことにしてほしいです！
じゃないと、オッパの目を見て話せないよ…
あと…香水…一緒なのかな？とか私が忘れられないんだけど…香水も変えるから。」
やっぱり？Aも香水のこと気付いてた？
テ「AKENZO？なんて…男の人が使うようなの選んだの？」
どさくさに紛れて思い切って聞いてみた。
ナ「あっ！やっぱり一緒？
この香りはコレクションに行った時に、女性のバイヤーさんが使ってたの。
スっごく好きで、それからずっと使ってる。でも…変えるから…」
テ「なんで？変えないでよ？
そこまで自分ばかり責めないで？ボクがすっごく嫌な奴に思える…
実際ボクが悪いんだから、Aは何も反省することもないよ？
お揃いで嬉しいんだからさ？」
本当はそんな言いながらAに申し訳ない気持ちでいっぱい！
ナ「オッパァ…ありがとう」
このAの語尾を伸ばす言い方。
Aに似合っててかわいくて癖になる。
Aはキレイだけどかわいいんだ。
その時Aの手に触れてしまった！
少しひんやりしたからねAの手。
直ぐ２人離れたけど…
ボクの体温が高いから冷たく感じるのかもしれないけど…
心地よい手だ。
昨夜のあの瞬間…本当は僕の方が手を繋ぎたくてたまらなかったんだ。
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作者名：torisun | 作成日時：2020年2月9日 17時
