呪い ページ3
「思った通りだわ…スネイプよ。見てごらんなさい」
ハーマイオニーは息を呑み、ロンが双眼鏡をひったくった。
「何かしてる…箒に呪いをかけてるんだわ」
「僕たち、どうすりゃいいんだ？」
「私に任せて」
ロンが次の言葉を言う前に、ハーマイオニーの姿は消えていた。ロンは双眼鏡をハリーに向けた。もはやつかまっていられないようなほど、箒は震え、ハリーを今にも振り落としそうだった。
「早くしてくれ、ハーマイオニー」
ハーマイオニーは観衆をかきわけ、セブルスが立つスタンドにたどり着き、セブルスの一つ後ろの列を疾走していた。途中でクィレルをなぎ倒したが、ハーマイオニーは立ち止まりも謝りもしなかった。
セブルスの背後に回ったハーマイオニーがそっとうずくまり、呪文を唱えると、杖から炎が飛び出してセブルスのマントのすそに燃え移った。
セブルスは30秒もすると、自分に火がついているのに気づいた。ハーマイオニーは火をすくいとり、小瓶の中に納めて人ごみに紛れ込んだ。
それだけで充分だった。空中のハリーはもう箒にまたがれるようになっていた。
『あっ、おさまったみたい！どうしてかしら？』
ロンが嘘だろという目でAを見た。
Aはなんと、ハリーが落ちないか見るのに夢中で、ハーマイオニーとロンの一連の会話を全く聞いていなかったのである。
「だからね、A___」
『ロン！ハリーが！』
説明しようとしたロンの言葉は、Aの歓声でかき消された。
ハリーは急降下していた___観衆が見たのは、ハリーが口を手でパチンと押さえるところだった。___コホン___何か金色のものがハリーの手のひらに落ちた。
「スニッチを取ったぞ！」
頭上高くスニッチを振りかざし、ハリーは叫んだ。大混乱の中で試合は終わった。
__________
試合後A達は、ハグリッドの小屋で、濃い紅茶を入れてもらっていた。
「スネイプだったんだよ」
とロンが説明した。
「ハーマイオニーも僕も見たんだ。ハリーの箒にブツブツ呪いをかけてたんだ。ずっと君から目を離さずにね」
「バカな」
ハグリッドはAと同じように、自分のすぐそばの観客席でのやりとりを、全く聞いていなかったのだ。
『だって、絶対違うわ______彼じゃない。
だって、どうしてセブルス…先生が、そんなことする必要があるの？』
Aは目を丸くしながら聞いた。
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トリシア(プロフ) - 投票ありがとうございます！スネイプ先生ですね！アンケートの結果を見てオチを決めるので、どうなるかは分かりませんが、参考にさせていただきます！ (2020年1月31日 16時) (
レス) id: 0e6a90cd55 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - スネイプ落ちがいいです！ (2020年1月31日 0時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花園歌恋 | 作成日時：2019年12月8日 13時
