ネビルvsドラコ ページ15
次の日の昼過ぎ、Aとロン、ハーマイオニーは更衣室の外で「幸運を祈る」とハリーを見送った。
「ねえ、見てロン、A！あんなに意地悪な顔してるスネイプ、初めて見たわ！」
「ダンブルドアがいるから、何にも出来ないんだよ！」
ハーマイオニーとロンが興奮しながらいうのを見て、Aはため息をついた。Aはハリーも含めた3人が、セブルスについてあれこれ言うのを嗜めるのは、もう諦めていた。
『2人とも、私は今日はドラコ達と見るわ。また後でね！』
Aがそう言うと、ハーマイオニーは曖昧に笑った。
「Aはもともとスリザリンだものね」
「なんだ、Aと見れると思ったのに」
『ごめんね、また今度』
Aはふわりと微笑んだ。
その時、誰かがロンの頭の後ろを小突いた。
ドラコだ。
「ああ、ごめん。ウィーズリー、気がつかなかったよ」
ドラコはAと、傍にいるクラッブとゴイルに向かってニヤッと笑った。
『ドラコったら、まあた無駄なことを…
ほら、行きましょう。スリザリンの席で、見るんでしょう？』
Aが立ち上がりかけた時、前の席に座るネビルがぱっと後ろを振り返ってドラコの顔を見た。
ネビルの顔は、リンゴのように真っ赤だった。
「マ、マルフォイ、僕、君が十人束になってもかなわないくらい価値があるんだ」
ドラコもクラッブもゴイルも大笑いしたが、Aはネビルに向かって微笑んだ。
ロンは試合から目を離す余裕は無かったが、「そうだ、ネビル、もっと言ってやれよ」と口を出した。
「ロングボトム、もし脳みそが金で出来てるなら、君はウィーズリーより貧乏だな」
ドラコがニヤッと笑うとAはドラコに向かって言った。
『言い過ぎよ、ドラコ。もういいでしょ？ここで、座って見ましょう』
Aは"座って"を強調して言ったが、ドラコは座らなかった。
「マルフォイ、これ以上一言でも言ってみろ、ただでは…」
『ロンも応戦しない！』
Aが言った途端、ハーマイオニーが叫んだ。
「ロン！ハリーが！」
ハリーが突然ものすごい急降下を始めた。
ハーマイオニーは指を十字に組んだまま口にくわえていた。ロンも慌てて立ち上がって見ている。
「運がいいぞ、ウィーズリー！ポッターはきっと地面にお金が落ちているのを見つけたのに違いない！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 144人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハリーポッター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
トリシア(プロフ) - 投票ありがとうございます！スネイプ先生ですね！アンケートの結果を見てオチを決めるので、どうなるかは分かりませんが、参考にさせていただきます！ (2020年1月31日 16時) (
レス) id: 0e6a90cd55 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - スネイプ落ちがいいです！ (2020年1月31日 0時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：花園歌恋 | 作成日時：2019年12月8日 13時
