透明マント ページ11
その様子に、Aは思い出したように言った。
『ああ、そう言えば、貴女にプレゼントがあったの』
Aはカバンをごそごそやると、大きな箱を取り出した。
「まあ！ありがとうA！まさか私にプレゼントなんて…何年ぶりかしら！
私からもあるの」
アナは嬉しそうに微笑みながらそう言って、深緑色のローブのポケットから箱を取り出してAに手渡した。
『ありがとう！…なあに、これ？』
Aは早速箱を開け、出てきた黒い布をつまみ上げた。
「んー、手袋……じゃないかな。それ、手甲っていうの。あのね、私の紋章を隠してもらおうと思って」
『ああ！成る程。バレたらいけないんだったわね』
「まあ、貴女が私の末裔だってことは知ってる人もいるかもしれないけど…グレース家を知る人なら知ってるわ」
アナは肩をすくめた。
そしてAからのプレゼントを開けた。
「まあ、マフラーね！ありがとう！」
Aはそれを聞いてにっこり笑った。
2人は、と言ってもアナはふくろうに変身しているので1人と1羽は、グリフィンドール塔へ歩いていった。
–––––––––
『こんにちは！メリークリスマス！』
Aはアナを肩に乗せ、意気揚々とグリフィンドールの談話室へ入っていった。
「わ、A！合言葉はどうしたんだい？」
『ハリーに聞き出したの』
心底びっくりしたと言う顔で聞いてきたロンに、Aはニヤリと笑った。
すると、ハリーがAを手招きした。
『なあに？ハリー』
「見て、これ」
ハリーは男子寮に駆け戻り、何やら銀色の物を持ってきた。
『……アナ、何かわかる、これ』
Aがぼそっと聞くと、アナはふくろうの姿のまま話し出した。
「透明マントね、これは」
「やっぱりそうなんだ」
ハリーはゆっくりと言った。
「これ、僕の死んじゃった父さんの物だったみたいなんだ。だけど、送り主がわかんなくて」
Aは神妙な顔をしていった。
『私が読んだ本を信じるなら、ハリー、それ、とても貴重な物よ–––とっても、とってもね』
ハリーは頷くと、また透明マントをしまいにいった。
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トリシア(プロフ) - 投票ありがとうございます！スネイプ先生ですね！アンケートの結果を見てオチを決めるので、どうなるかは分かりませんが、参考にさせていただきます！ (2020年1月31日 16時) (
レス) id: 0e6a90cd55 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - スネイプ落ちがいいです！ (2020年1月31日 0時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花園歌恋 | 作成日時：2019年12月8日 13時
