クィディッチ ページ2
11時には学校中がクィディッチ競技場の観客席につめかけていた。
Aは、ロンとハーマイオニーとともに、ネビル、シェーマス、ディーン達と最上段に陣取った。
ハリーをびっくりさせてやろうと、ロンのネズミのスキャバーズがかじってボロボロにしたシーツで大きな旗を作り、「ポッターを大統領に」と書いて、その下に絵のうまいディーンがグリフィンドールのシンボルであるライオンを描いた。
ハーマイオニーとAが協力してちょっと複雑な魔法をかけて、絵が色々な色に光るようになっていた。
満足げに旗を撫でるAに、ネビルが言った。
「A、ここにいていいの？スリザリンに行かないとなんじゃ…」
『いいのよ、今日は私もグリフィンドール生だもの。いて欲しくないなら戻るけれど』
Aが悪戯っぽく言うと、ネビルは急いで首を振った。
『来たわ！！』
選手たちがピッチに入場してきた。マダム・フーチが審判だ。ピッチにの真ん中に立ち、箒を手に両チームを待っていた。
「さあ、皆さん、正々堂々戦いましょう。
箒に乗って、よーい」
ハリーはニンバス2000にまたがった。
審判の銀のホイッスルが高らかに鳴った。試合開始だ。
「さて、クアッフルはたちまちグリフィンドールのチェイサー、アンジェリーナ・ジョンソンが取りました____なんて素晴らしいチェイサーでしょう。その上魅力的であります」
「ジョーダン！」
双子のウィーズリーの仲間、リー・ジョーダンがマグゴナガル先生の厳しい監視を受けながら、実況放送をしていた。
試合は順調に進んだ____しかし、事は起こった。
ハリーの箒が変な動きをし始めたのだ。ぐるぐると回る箒に、ハリーはかろうじてしがみついていた。
「一体ハリーはなにやっとるんだ。あれがハリーじゃなきゃ、コントロールを失ったんかと思うわな…」
観客席にやってきていたハグリッドが、双眼鏡でハリーを見ながらブツブツ言っていた。
「フリントがぶつかったとき、どうかしちゃったのかな？」
シェーマスが呟いた。
「そんなこたあねえ。強力な闇の魔術以外、ニンバス2000にはそんな悪さはできん」
ハグリッドは震えながら言った。その言葉を聞くや否や、ハーマイオニーが双眼鏡をひったくり、観客席のほうを必死になって探した。
「何してるんだよ」
真っ青な顔でロンがうめいた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 144人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハリーポッター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
トリシア(プロフ) - 投票ありがとうございます！スネイプ先生ですね！アンケートの結果を見てオチを決めるので、どうなるかは分かりませんが、参考にさせていただきます！ (2020年1月31日 16時) (
レス) id: 0e6a90cd55 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - スネイプ落ちがいいです！ (2020年1月31日 0時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：花園歌恋 | 作成日時：2019年12月8日 13時
