Climb ページ30
昼休み
中庭で、エース達と話しをしていると
フロ「小エビちゃーん！」
ぶんぶんと手を振って、こちらに向かってくるフロイド先輩と
その後ろを歩いてついてくるジェイド先輩に遭遇した
あの二人に関わると、いつも痛い目をみる
私は、さようなら、と一声かけて
全力で走って逃げて
ニコニコと笑顔を崩さずに、こちらを追いかけてくる双子との
鬼ごっこが始まった
これが、20分ほど前の出来事である
フロ「小エビちゃ〜ん、そんなとこにいないでこっちに来なよぉ」
ほらほら、と手を広げるフロイド先輩は
私の目線よりもずっと下にいる
なぜなら、私は木の上にいるからだ
しかも、190�冂兇┐寮菁擇任眛呂�ないようなずっと高い木に、だ。
正直やりすぎた、と思っている
自力じゃ降りられないし
どうしたものかと悩んでいると
感の良いジェイド先輩は私の異変に気が付いた
ジェ「もしかして、降りられないんじゃないんですか？」
貴「う"っ」
フロ「自分で登っておいて、降りられないとかだっせぇ〜」
あはは、と笑うフロイド先輩に殺意が湧いた
フロ「ねぇ、助けてほしい？」
ジェ「一言、助けてと言うだけでいいんですよ。
なにも難しいことじゃないでしょ？」
気が進まないけど
ずっとこのままってのも嫌だ
私は、二人に助けを求めた
二人がなにか企んでそうな顔をして
了承したのがすごく怖い
貴「ちなみにどうやって助けてくれるんですか？」
さすがに飛行術は無理だよね
この二人だし。
フロ「木を蹴って、小エビちゃんを落とすんだよ」
貴「は？」
こんな風にね、とフロイド先輩が言って
私が止める間もなく
木を勢いよく蹴った
貴「ぎゃああああ」
ガサガサと木が揺れて、落ちないように必死に木にしがみついた
フロ「しがみついてたら、落とせないじゃん」
貴「落ちたら死にますけど！？」
ジェ「ご心配なく。
ちゃんと受け止めて差し上げますので。」
フロ「だいたい、もしジェイドが失敗しても
こんな高さからだったら骨が折れる程度で済むよ」
貴「程度って言葉の使い方おかしくないですか」
ジェ「骨が折れたら、傷物にしてしまった責任として
僕たちと結婚しましょう。」
貴「お願いですから、人間の言葉でしゃべってください」
もしわざと、受け止めなかったら
嫌いになってやる、といえば
舌打ちされたけど
落ちてきた私をきちんと受け止めてくれた
結婚云々は冗談であることを願いたい
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詩織(プロフ) - k65さん» なるほど、スタンガンですか！！盲点でした！え、そうじゃん、スタンガン使えるじゃん…。めっちゃいいアイディアなので次から使わせてもらいます！！ (2020年6月22日 15時) (
レス) id: 96403a5128 (このIDを非表示/違反報告)
k65(プロフ) - すっごく面白いです私的にはスタンガン使って逃げたら良いのでは？と度々思いましたスタンガンダメですかね？ (2020年6月22日 15時) (レス) id: ed6dbf7469 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩織 | 作成日時：2020年5月28日 22時
