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Hug ページ16

ニコニコと笑って、両腕を広げるフロイド先輩

先輩曰く「口で説明されても分かんねーし、実践してよ。」

と、言うことで、あの広げられた腕の中に飛び込むことを強いられてます。

フロ「ほらほら、はやく来てよ、小エビちゃん。
来ないと、オレの方から締めに行っちゃうよ」

まちがって、締め殺しちゃったらごめんね?

脅すな。

貴「ひぃ、待ってください。行きます、行きますから!!」

ギュウ

羞恥心と恐怖心をかなぐり捨てて、先輩に真正面から抱き着く。

貴「力加減は、これくらいがベストです。
私と同じくらいの力で、抱き締め返してください。」

フロ「んー、これくらい?」

フロイド先輩はゆっくり背中に腕を回して、優しく抱き締めかえした。

貴「はい、今の力加減を覚えていてくださいね」

そして、ジェイド先輩にもフロイド先輩と同じように

抱き締めた。

なにが悲しくて、こんな固い身体に抱き着かなくちゃなんだ。

もう、帰ろう。

ジェイド先輩から、身体を離し

机に置かれていた、自分の鞄を持ちあげると

フロ「小エビちゃん、なんで鞄なんかもってるの。」

フロイド先輩が、不機嫌そうな顔をしてそう言った

貴「なんでって、オンボロ寮に帰るからに決まってるじゃないですか」

もう役目も終わったんだから、ここにいる理由なんてない。

ジェ「こんな遅い時間に、女性が出歩くのは関心しませんねぇ。
あぁ、そうだ!今日は、ここに泊まっていってください。」

まるで最初から用意されていたような言葉だ。

フロ「もちろん、ご飯もお風呂も寝るのもオレらと一緒だからね」

そんなの冗談じゃねぇよ!?

背後にジェイド先輩、前方にフロイド先輩。

ここは、フロイド先輩の隙をうまくついて脱出するのが一番だ。

貴「…フロイド先輩、ちょっと私の近くにきてかがんでもらえませんか」

フロ「いいよぉ。
はい、どうぞ」

今から何をするんだろう、と好奇心に満ちた目で

フロイド先輩は、私を見つめた。

貴「それでは、少し失礼しますね。」

先輩の肩に手置いて

触れるだけのキスを、先輩の頬にした

フロ「…ぇ」

突然のことに、フロイド先輩は顔を真っ赤にして固まった

そして、その隙に私は部屋の扉を開け、廊下に飛び出した。

後ろから、

フロ「おにごっこしたいの?いいよ、相手してあげる」

と、怒りのこもった声が聞こえてきた

やっべ、地雷踏んだかも。

Drown→←Welcome to the Paradise. You are lucky as hell.



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詩織(プロフ) - k65さん» なるほど、スタンガンですか!!盲点でした!え、そうじゃん、スタンガン使えるじゃん…。めっちゃいいアイディアなので次から使わせてもらいます!! (2020年6月22日 15時) (レス) id: 96403a5128 (このIDを非表示/違反報告)
k65(プロフ) - すっごく面白いです私的にはスタンガン使って逃げたら良いのでは?と度々思いましたスタンガンダメですかね? (2020年6月22日 15時) (レス) id: ed6dbf7469 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:詩織 | 作成日時:2020年5月28日 22時

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