肆拾参* ページ45
貴方side
リキビク「貴様……ｯ小娘風情がァァァァｯｯ！」
そう言って訳の分からない気色悪い術を放ってくる。
それらをひらひらと交わして私も術を当てていく。
砂埃が舞い、土煙も上がって、建物は崩壊。
正直私は血塗れで死にそうだ。
それに月下碧影術呪法はかなりの呪力を喰らう。
それにより呪力が枯渇していてもおかしくはないのに、何故か呪力がまだまだと言わんばかりに湧き出てくる。
おかしい。なのに今は何故か安堵していて。
いくら戦っても大丈夫そうな気もして。
リキビク「死ねｯｯｯ！お前を喰らえば我は完全になれるｯｯｯ！そして我を貶めた貴様の一族に仕返しをして人間を根絶やしにしてやるｯｯｯ！」
その目に浮かぶは狂気。
嫌悪、殺意、殺意、狂気、当たり前だろう。
私の一族がしたことを恨んでいるのだから。
だがそれは先祖がしたことであって私たちが恨まれる筋合いなんて無い。
だから。
『死ぬのはお前だっつーの。
……術式順転:暁
術式反転:弥生____』
そこまで聞いて漸くリキビクは私のしようとしていることに気づいたのか、こちらに術を飛ばしてくるが____________もう遅い。
『虚式_____蒼月。』
青い蒼い月のような"ナニか"、がリキビクへと向かっていく。
悟の順転:蒼と少し似ているが、格段にこちらの方が蒼い。
深い蒼色がリキビクを飲み込み、砕く。
でもこれじゃあ消滅しないでしょう？
だから
『領域展開____雪華蒼黒龍ノ神(ｾｯｶｿｳｺｸﾀﾂﾉｼﾝ)。』
私の命で以てお前を祓う。
『それが私にできる最善策。オラ、もう1発くれてやるよ。
"蒼月"』
雪のような白い華が咲き乱れる領域内で、私が蒼月を放つ。
それでも消滅しないところ私の力量不足なのかアイツがしぶといのか。
どちらにせよ終わりだ。
少しだけ蒼い閃光を纏った黒龍が対象者に絡みつき、じわじわといたぶりながら喰らって行く。
汚い叫び声が領域内に響き渡り、やがてそれが止んで完全に消滅して.........
呪力の使いすぎと、出血多量に体力の限界。
いつの間にか解けていた領域の外でふらりと倒れる。
_____意識を完全に飛ばす瞬間、暖かいものに抱えられ、それが数ヶ月前と重なって……
悟「お疲れA。帰んぞ。」
その言葉を聞いた直後に私の視界は暗転した。
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黒猫静 - 葵さん→わぁぁぁa(((殴 ありがとうございます！頑張ります…！！ (2021年3月19日 20時) (
レス) id: e2d9da3aac (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - うわぁぁぁ!((殴続きが気になる……ちょこちょこ、見させてもらってるので更新頑張ってください！！応援してます！！ (2021年3月19日 19時) (レス) id: 5a002ad320 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫静 - 名無しの言兵衛さん→あ、まじですね…()すいません……((教えてくれてありがとう御座います！ (2021年3月6日 15時) (レス) id: e2d9da3aac (このIDを非表示/違反報告)
名無しの言兵衛 - この作品はブラコンシリーズの続きになっていますよ。もし続きだったら余計なお世話でしたスミマセン。 (2021年3月5日 23時) (レス) id: 8a79204b5b (このIDを非表示/違反報告)
黒猫静 - ぱんこっへさん→え、あ、ありがとうございます(照) (2021年3月5日 18時) (レス) id: e2d9da3aac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒猫静 x他1人 | 作成日時：2021年3月2日 15時
