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南南東に歩くこと20分。一見すると普通の家の前に3人は立っていた。しかしその家には妙な風が吹いていた。
炭「血の匂いがするな…でもこの匂いは」
善「えっ?何か匂いする?」
炭「ちょっと今まで嗅いだことがな…」
善「それより何か音しないか?」
この時Aはハッキリと分かった。善逸は自己主張が人一倍強い事に。
『あと妙な風が吹いてる。鬼は1人じゃないみたい。』
善「風?Aちゃん何で分かるの?」
確かにここら一帯は風が吹いていない。むしろとても静かな空気が漂っている。
『生き物ってね1つ1つ動きが違うの。怒った動きや、嬉しい時の動き、鬼の動き…。その動きによって発生した風を感じとるの。』
「これは私の憶測に過ぎないけどね。」と、Aは苦笑混じりで伝える。話が終わると善逸は隠れていた子供に気付く。
炭「こんな所で何してるんだ?」
炭治郎は女の子…てる子と、男の子…正一に近づく。だが2人とも怯えきっている。そこで炭治郎は元気づけるために手乗り雀を見せた。
それがきっかけで2人は事情を説明してくれた。
『お兄さんが鬼に…。大変だったね。』
どうやら2人の兄は鬼に捕まったらしく、怪我からでた血を追ってここまで来たそうだ。
Aはそんな2人に優しく抱きついている。
善「炭治郎、Aちゃん。」
善逸が2人に声をかける。
善「この音何なんだ?気持ち悪い音……ずっと聞こえる。鼓か?これ…」
炭「音?音なんて……」
炭治郎が聞こえないと言おうとした時だった。家の2階から傷だらけの男の人が落ちてきた。
『危ない!!』
炭治郎と善逸はいきなりの事で反応が遅れてしまった。しかしAは風の様な速さで移動し見事に男性をキャッチした。
『もう大丈夫ですよ。怖かったでしょう…。ですが貴方は助かります。』
男「ほ、本…当…か、?」
『えぇ!まずは怪我の手当てをしますね。』
2階から地面に落ちていたら死んでいた。しかし落ちずに出られた今なら死なずにすむ。
手当てをしているAは、誰が見てもきっと天使に見えるだろう。
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トリップ人生(プロフ) - 百鬼夜行さん» 良き理解者が居て良かったです!更新頑張りますね!私も応援してますので! (2019年9月1日 12時) (レス) id: 63cc30b589 (このIDを非表示/違反報告)
百鬼夜行(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます!私も1番くじ、あと一歩という所で完売したんです!気持ちよく分かります!お話、これからも応援してます! (2019年9月1日 12時) (レス) id: 1f8d7eef89 (このIDを非表示/違反報告)
トリップ人生(プロフ) - 時透くんと遊びたい☆さん» 瘋漸師匠すごくこだわりました(笑)私も鬼滅の最推しが時透くんなので早く書きたいなぁと思ってます!!感想ありがとうございました!! (2019年8月7日 6時) (レス) id: 63cc30b589 (このIDを非表示/違反報告)
時透くんと遊びたい☆ - オリキャラの瘋漸師匠に惹かれました!文章も上手で良かったです!時透君推しなので時透君が出るのを楽しみにしてます!! (2019年8月6日 23時) (レス) id: 48f42011f9 (このIDを非表示/違反報告)
トリップ人生(プロフ) - ただのアニメ好き☆さん» 感想ありがとうございます!体調の事も考えてくださって、本当に感謝でいっぱいです。これからも頑張ります! (2019年8月5日 20時) (レス) id: 63cc30b589 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トリップ人生 | 作成日時:2019年7月21日 21時