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ci「いっちばん始めにしたのがA探しやわ。確かに彼奴等は悪友やけど、正直言ってAが絡めば邪魔者や」
『…酷い言いようだな』
ci「事実やし」
あっけらかんと言う彼に、一つ、脳内に案が浮かぶ。
『一つ、交渉をしないか？』
ci「…Aの頼み事で、俺に利があるならええで」
すぅっと目を細めたチーノが、私の隣に腰掛ける。
はらりと落ちた横髪を耳にかけて、チーノを見つめた。
『私が、他の奴らに会わないようにしてくれ』
ci「…詳しく」
『お前はさっき、他の奴らは“邪魔者”だと言った。
私も、お前はもう諦めたが、他の奴らには会いたくない。
幸い魔法はヒロインの為にしか利用できないからうまくいけば彼らと接触せずに済むかもしれない。
だが、それは私一人では不可能だ』
ci「其処で俺の助けが欲しい、と」
『ああ。攻略対象ということあって、お前が他の奴らと接触を回避するのは不可能に等しい。
だが、お前が巧く彼奴等を騙せば、私が彼奴等と接触する可能性を低くする、若しくは最小限にできるかもしれない』
ci「俺の利点は」
『最初に言った通り、私が、お前にとっての“邪魔者”と接触しなくなるかもしれない。
が、それだけだと不満だろう？』
その言葉に頷き、口を開くチーノ。
ci「じゃあ、そのかわり俺がAに接触したりアピールしたりしてええ、っちゅうのはどうや？」
全員からアピールされるよりかはマシやろ、と断言するかのように笑うチーノに、私は不承不承頷く。
『分かった、それでいこう。…頼むぞ？詐欺師』
ci「勿論、約束したからには最善を尽くすで？その代わり絶対貴女を堕としてみせるわ。…My princess」
私の手を取って、そっと口づけをするチーノに、ぞわっと全身の産毛が沸き立つ。
『…キザ…てか気色悪い』
ci「酷いなぁ、事実やのに」
『……ま、よろしく』
ci「ん。…てかさっきの耳に髪かけるやつ色気あって唆られたわ。此処ベットやし」
『…ぶっ飛ばそうか？』
ci「すまん」
じゃ、俺は此処等で帰るわ。と言って部屋を出て行くチーノに、内心二度と来るなと願いつつ、彼を見送った。
『…神様のせいでフラグ回収しちゃったじゃんか』
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天天(プロフ) - 好きです… (2022年4月19日 18時) (
レス) id: bc837922a0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずは - コメント失礼します！え、めっちゃ好きです、、、sypさんのところが、好みです、！ (2022年3月1日 18時) (レス) @page18 id: 083d316892 (このIDを非表示/違反報告)
rrrremi827(プロフ) - うわん！めためたスキです (2021年3月17日 22時) (レス) id: 36b521ff59 (このIDを非表示/違反報告)
Rin - ﾝﾝﾝﾝﾝﾝﾝちゅき...(()ほんま最高ですわ... (2021年3月10日 8時) (レス) id: ee43a6ccd3 (このIDを非表示/違反報告)
甘蜜蜜華(精神安定剤())(プロフ) - こういう系の話ッ！大好物です！！！更新頑張ってください！ (2021年3月8日 23時) (レス) id: 80388bac17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むっちゃい | 作成日時：2021年2月21日 10時
