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今日向かうのはO-01-104、堕天した家畜
というアブノーマリティ
リスクレベルはWAW
「Aやん。お疲れ様」
にっこり笑って手を振ってくる
『お早う、トントン。あ、トンもおはよう。』
堕天した家畜はトントンと呼ばれている
トントンが飼っている小さな子豚はトンと言うらしい
胡座をかき、トンを上に乗せて撫でている
『大きくなった？』
「そやな。一回り、二回りくらい大きなったかもな。」
最初に見たときはもうちょい小さかった気がするが、
トントンに撫でられながら幸せそうに眠っている
「Aも大きくなっとらへん？」
『なってないよ、変わってない。』
悪戯っぽく笑うトントン
「まだ若いんやし、ちゃんと寝て、ちゃんと食べへんとあかんで。」
父親かお前は、とツッコみたくなるのを堪える
彼はどの職員にもこんな感じで優しい
「あ、ここ怪我しとるやん。」
トントンが私の手の甲を見て言う
スッと切れていて、少し血が出ていた
「女の子なんやから怪我しんといてな、心配やから。、、まぁ仕事上、無理なんかもしれへんけど。」
『そうね、出来るだけ気をつける。』
包帯を取り出してきて手に巻いてくれた
「なんかあったら言ってな。ワイも手伝うから。」
『有難う、そう言ってもらえると助かる。』
彼のように自分をわかってくれる人がいると何倍もやる気が出るものだ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
［《O-03-89 規制済み》が脱走した。職員は至急鎮圧作業を行い、収容してください。繰り返す、、］
無機質な声でアラートが鳴り響く
行きたくねぇと思いながら早足で向かう
規制済みは CENSORED と書かれた赤いバーによって形作られているアブノーマリティだ
本当の姿は文字通り『規制』されており私たちの目には見えない
まぁそんなもの興味のかけらもないが、
規制済みは職員がパニックを起こす為正直鎮圧し辛い
自 殺性ならいいが、殺人性は面倒くさい
ランクの高い職員だと下手したらアブノーマリティよりもたちが悪い
私の使っている武器はWHITEのダメージのため職員を鎮圧することもできるが、そう簡単にはいかない
頼むからパニックは2、3人でいてくれよ、と願いながら走った
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狐火(プロフ) - 続編の方も拝見させて頂きました！更新、楽しみにしてますね！ (2021年7月30日 14時) (
レス) id: a78dc8dbc5 (このIDを非表示/違反報告)
愛実 - 更新楽しみにしてます！ (2021年4月3日 13時) (レス) id: e769ed5532 (このIDを非表示/違反報告)
隠(プロフ) - こちらこの作品の続編となっております。→ https://uranai.nosv.org/u.php/novel/kouhakuse1/ 良ければ覗いてみてください (2020年12月19日 23時) (レス) id: 03b97d8407 (このIDを非表示/違反報告)
隠 - https://uranai.nosv.org/u.php/novel/kakure12/ この作品の続編となっております。ログインできなくなってしまったので別垢にて更新します。よければ見にきてくださいね。 (2020年6月7日 18時) (レス) id: d2e678ea72 (このIDを非表示/違反報告)
kei(プロフ) - あ．．．好きです(唐突な告白)素晴らしい作品ですね...作者様と気が合うかもしれないなぁ... (2020年5月21日 23時) (レス) id: 8d298a3565 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：隠 | 作成日時：2020年1月26日 18時
