復讐者の最高責任者は雄英高校の生徒！？【轟焦凍】 (ページ27)

今日:11 hit、昨日:0 hit、合計:137,052 hit

23　白と黒と灰色ページ27

オールマイトは瞬時に残りの敵を気絶させ

敵をひと睨みして怯んで要る間に生徒を抱えて敵から離した

私もその一瞬に近くにいた緑谷君を引っ張り移動する

オールマイトは敵を見据えたまま私たち生徒と怪我をして居る相澤先生を入り口へと促す

「やはり本当だったのかな・・・？

弱ってるって話・・・・・・

そこの奴もオールマイト並みの速さか、いいなぁ」

私を見据えるその目は新しいおもちゃを見つけて喜んで要るように感じた

「お前、面白いなぁこっち来いよ」

『お断りッ・・・！！』

そう言って懐に入っていた小さなナイフに雨の炎を薄く纏って投げる

だが、それは化け物によって掴まれる

『(持ってるだけでも・・・)』

雨の鎮静で少しでも動きを鈍らせる、そこへ空かさずオールマイトが攻撃をする

そんなオールマイトと化け物の戦いを見ている

『(私は何を・・・・)』

身の危険を感じ咄嗟とはいえ

『(危うく沈黙の掟(オメルタ)を破るとこだったっ！！)』

ギリッ

己の浅はかな判断に対し歯ぎしりをする

敵は完全な裏社会の人間とは言いづらい

何故なら私たち(ヴィンディチェ)が言う裏の人間は皆マフィアか、殺し屋なのだ

色で表した方が解り易いだろう

白は表の人間、一般人やヒーローなどの類

黒は裏の人間、先程、言ったマフィアや、殺し屋などの類

敵はその間、つまりは灰色だ

完全な黒とは言えない

今、目の前に居る手の付いた男らは黒に限りなく近い灰色

『(境界線が曖昧な奴ほど嫌なものはないよ)』

敵は沈黙の掟(オメルタ)に触れるか触れないか曖昧な存在だ

その為死ぬ気の炎を使うか使わないか迷うのだ

認知されなければと、薄らと炎を纏い戦ったが

ヴィンディチェ特有の代物である夜の炎は下手な事をして広められるのは困る

『(はてさて、どうしたものか・・・・)』

話が変わるが、契約上での私の仕事は終わったのだ

だが現場を見る限りかなりヤバイ

黒い靄が化け物のサポートをして要るせいで戦況がかなりヤバイ

そして、語彙力もヤバい

「相澤先生担ぐの代わって・・・！！」

そこへ

「オールマイトォ！！！！」

緑谷君が走って行く

『(莫迦でしょ・・・ッ！！)』

私もその後を追いかけて走る

「浅はか」

目の前に黒い靄

走る最中に目の端で捉えた爆豪

咄嗟に緑谷君の腕を引く

BOOOOM

「どっけ邪魔だ！！デク！！無個性女！！」