【進撃】彼のどんな○○が見たいですか？☆短編集６【リヴァイ】

エレリ５　 ページ28

二人の吐息だけが響く・・・・




頭がおかしくなってしまったのか、何も

思わなかった。


ただ茫然と言うんだろうか。






事実は消せない。


俺はコイツ・・・エレンの手で一緒にイカされてしまった。





　
苦しそうにまだ呼吸を整えて、潤んだ瞳で見つめてくるコイツに。







何で？

男同士で？

コイツはガキで教え子で・・・



色々な考えが頭を廻る。







　


その原因でもある顔が・・・潤んだ瞳が霞んだ目が捉えたと思うと、ゆっくりと近づいて来て・・



触れるだけのキスをした。





　

　
まだ、それが何かを理解する前に



エレン「ごめんなさい・・・。気持ち悪いですよね。蹴るなり殴るなりして下さい」




腕の拘束が解かれる。





エレン「・・・あなたが、好きです。」






それだけ言って、儚く微笑む。









　
絶望的な顔をしながら、


怖くて立っていられなくなり・・ペタンと冷たい床に座り込み


その時を待つ。






身体的逆襲、軽蔑の言葉。





・・・一番怖いのは一緒に居られなくなる事・・・・


そうしてしまったのは自分。








膝に置いた握り締めた手が白くなり・・・・震えだす。



ポツリ・・・・ポツリ・・・

涙がその握った拳に落ちていく・・・







長い長い沈黙

ただ終わりを待って流れる涙







動いたのは・・・・



リヴァイ



スっと手を動かした。


エレンの体がビクリと硬直する。

だが、涙を流したその瞳で必死にリヴァイを見つめる。



　想いは吐き出した
　無理矢理に・・・
　これは俺の罪だから、全て全部受け入れる・・・
　後悔が無いように一つの表情も見逃さない。
　だって・・・これが最後なら・・・・
　
　忘れたくない！





　



涙が零れる目で

だが意志のしっかりした目で見つめられる。


それはかつての可愛い幼児ではなく、一個人としての意思を持つ一人の男


された行為に加え、更にエレンでその変わりぶりに・・・困惑する。




　


俺の目の前で泣くコイツは

かつての教え子であり弟みたいなものであり、現状の教え子でもあり

俺よりも身長も大きくて・・・・抜かされてしまって、成長して・・・


男になっていた。







　
対照が間違ってるが。









　





　

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