男主×リヴァ10 ページ44
シン…と静まり返る部屋。
妙な沈黙が胸に痛みを与える。
自覚したと思ったら今度は終わりが来た。
…別にどうという事はない…、前の…今までの状態に戻るだけだ。
悲しむ事など無い。
自分の心をただ殺せばいいだけの話だ。
そんなのは今までだって…こういう恋心ではないが、何度も俺の心を欺いて生きてきた。それと一緒だ…
長い沈黙…何も言わないAに顔を向けると驚いたような表情で俺を見たまま固まっていた。
A「あんた…何言ってるのか自分で判ってるの?…卑怯だな…あんたは…。俺に選ばせるんだね。…後悔するなよ?」
悲しさの中に怒りをも伴う声で低く呟く。
ゾワリと鳥肌が立つ。
反射的に体を押し返して抵抗する、が、体をより密着されて動きを封じられる。
A「だーめ。もう逃がさないよ。もうダメ、あんたは今日から俺のモノだ」
リヴァイ「なっ…まっ、てっ…んあっ…」
スルリと背中に回された手が服の裾から侵入し背中を直に撫で上げる。
A「あんたが欲したんだ、あんたが煽ったんだ。責任は取ってもらうからな」
リヴァイ「ッ…、俺のッ、せいにするな。抱きたいと行ったのは貴様だろうが」
A「ふふっ、それもそうだね。じゃあ、改めて返事を聞かせて貰おうか?
あなたが好きだ。あなたが欲しい。心も体も全部俺のモノにしたい。一緒になってくれますか?」
熱っぽい瞳で見つめられながら愛を囁かれる。
その声が瞳が体の熱が、侵食するようにもう俺をおかしていると言うのに。
リヴァイ「…い、言わない。てめえの好きにすればいいだろ」
クスッと小さく笑い声が聞こえた。
A「あんたらしいよ。卑怯だね。そして意地悪だなぁ〜。そんなとこも好きなんだけどね。俺ってマゾなのかなぁw
たまにはこういう時くらい素直になってもいいんじゃないの?じゃないと本当に欲しい物だって手に入らないかもしれないよ?」
てめえに諭されるほど人生経験が浅いわけじゃない。と苛立ちを覚えながらその言葉は飲み込んでしまった。
…判ってる。判ってるよ。そんなの。
アレだろ。”気付いた時にもうその人は居ない”ってんだろ?
判ってる。…だけど意地と無駄なプライドが邪魔して…素直になれない俺の事をお前だって判ってやってるんだろう?
どっちが意地悪だ。卑怯なのはお前だろうが。
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とりすけ(プロフ) - ぴろぴろ先生さん» お久しぶりですヽ(*´∀`)ノ八月ももう終わりだし記念にピロピロしていいですか?←意味不 だって夏の思い出が欲しかったんだもん…←意味深 M…奥が深いわ…読める程度にか書けてたなら良かったです(;Д;)可愛かったですか///ニヤニヤ (2014年8月29日 23時) (レス) id: 51327fd6ec (このIDを非表示/違反報告)
とりすけ(プロフ) - 黒は空の輝きさん» Mになれてましたかねえ〜?狙って書こうとすると難しかったデス…ハイ(;´д`)ェ□部分が気が付いたら少なくなってた…ただのねちっこい心理描写作品になっちゃいましたorz た、楽しんでいただけたなら嬉しいです(;Д;) (2014年8月29日 23時) (レス) id: 51327fd6ec (このIDを非表示/違反報告)
ぴろぴろ先生 - お久しぶりです!そして更新お疲れ様です!兵長がM化っ!!凄い良かったです!俺得過ぎてっwww可愛い過ぎて悶えてしまいましたw (2014年8月29日 21時) (レス) id: 15988c9980 (このIDを非表示/違反報告)
黒は空の輝き - 兵長がMにいいいいいいいいいいいいいいい!!違う意味で最高です!!さすがです!(吐き血 (2014年8月28日 13時) (レス) id: c17d07b319 (このIDを非表示/違反報告)
カメレオン(プロフ) - うんうん分かるよ!!!なんか文章長くなっちゃうよね・・・・! (2014年8月24日 15時) (レス) id: 47a5365cc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とりすけ | 作成日時:2014年7月24日 22時