【進撃】彼のどんな○○が見たいですか？☆短編集５【リヴァイ】

エル×リヴァ２ ページ4

今の・・この企業に拾ってきたのはエルヴィンだ。







学生時代からスレていた俺は、適当に生活をし適当に生きていた。

正確に言うと、社会からはみ出た？追い出された存在だった。






ケンカはしたが、ヤクとか盗みとかはしない。

そんな同類からみたらぬるい人間だったのかもしれない。


だがそれが自分のポリシーで、働く時は規律をきちんと守った。

働かなければ食っていけなかったからな。






ある時、ケンカをしてるのを止められて・・・それがエルヴィンだった。

その喧嘩だって売られたもので、自分から売った事は無い。






「チッ・・・ケーサツに突き出すなら突き出せよ」







そういった俺を無言で、引っ張って

自宅に連れて行かれ手当をされた。



「あんたバカじゃねーの？そこらのガキのケンカに首つっこんで。あんたが痛い目みるぜ？」




ニヤっと笑う俺に、アイツは初めて無表情からフッと笑みを見せた。








ズキン



なぜか・・・心が痛かった


優しくされた事が無かったから








違う。



こいつは何を企んでるんだ・・・・




ジリッと警戒する。



「・・・痛い目を見るのはどっちだろうかね？」



ビクリ



クスクス




「冗談だよ。捨てられた子猫みたいだと思ってな」



立ち上がって何かを取ってくる



「ほら、タオルだ。温かい湯で濡らしたから体を拭くと良い」



そう言ってシャワーを浴びに行ったのか部屋から居なくなった。








・・・・なんて無防備な



部屋を漁られて金目のモノを持って行かれてドロン

とか思わなかったのだろうか・・・



そんな事しないがな。・・・頭悪いのか？






服を脱ぐ・・・・汚れた体を拭う



傷に染みる

けど、温かい・・・






いつの間にか眠ってしまったらしく起きたら布団がかけられていて・・・


朝食まで用意されていた。




俺は本当に拾われた子猫みたいだ・・・と少し惨めになり

自虐的な笑いが込み上げた。




どこまで無防備で

どこまで俺をバカにしてんだ・・・



零れた目から落ちたモノは見えない事にした



書置きがあった。








”おはよう。仕事があるので先に出ていきます。

よく眠れたみたいで良かった。

目が覚めたら朝食を食べなさい。

居たかったらいつまで居ても構わない。

もし出て行くなら鍵を閉めてポストにでも入れておいてくれ。


〜〜かわいい子猫ちゃんへ”





グシャっと握りつぶした


キ・モ・イ



寒気がする。

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