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仕事ってそれ色々マズいんじゃ…

と悶々と考えながら歯を磨いて
用意された布団に入って
隣にAさんが寝て___待て


隣ッ!?



「ちょっ…え、隣!?」
「なに、なんか悪いことでもあんのか」
「いや…でも」



待て!!
冷静になるんだ俺はもう二十歳の大人!!

まだ何かされたわけじゃねえし!!
こういう時はなんか話して気を紛らわせねえと…



「しっ、仕事なんすよね…?」
「まあな」



それなのにこんな高級そうな旅館で
美味い飯と露天風呂付き客室って…
しかも俺は会社からしたら他人だし

そういう金って会社から出てるんじゃねえのか…?



「心配しなくてもいい。誰も咎めたりしねえよ」
「え」



電気、消すぞ。と
俺の気も知らないで陽気なAさん

暗い部屋で、すぐ隣で布擦れの音がする



「会社辞めたから」
「へーそうなん……は!?」



飛び起きた



「しごっ…やめっ…は!?」
「せわしない奴だな」



逆に!!なんでそんな冷静なんだこの人
仕事辞めたってそれ無職…いやでも今日は仕事って…



「会社辞めただけで死にゃしねえし、貯金もあるし」
「じゃあ、仕事ってのは…」
「それは」



もったいぶってAさんはごにょごにょした後
布団をかぶってため息をついた



「明日わかる」
「なんすかそれ!?」
「そんなことより、だ」



瞬間、肩がぐっと押さえ込まれて
大きな手が俺の頬を包んだ



「こっからは、恋人の時間」
「へっ…!?」



暗い室内でも、Aさんの妖艶すぎる笑顔がわかる



「わざわざこんな場所に来て、なんもねえと思ってたのか?」



蛇が舌なめずりするみたいな声
俺の好きな声



「なあ?一郎」
「…っ」



髪をぐしゃぐしゃとかき回されて
俺を組み敷くAさんはまた笑って

……いや、おい



「俺が下!?」
「は?逆になんでお前が上?」
「いやいやいや前言いましたよね俺、Aさんを抱くって!!」
「忘れたな」
「じゃあ何回でも言いますけど俺が上!!」



言い合ってるうちに夜が更けて
結局疲れて寝た



でも俺は譲らない

ぜえったいに俺が上



とか言いつつ結局流されるのも、俺だということを知るのは
この旅行が終わった後のことである

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Last(プロフ) - ショコラさん» 残り数話ですが頑張って更新再開します。お待たせして申し訳ございませんでした…! (2019年12月11日 23時) (レス) id: ec5508f4a5 (このIDを非表示/違反報告)
Last(プロフ) - 遥翔さん» 長らくお待たせしてしまい申し訳ございません。ぼちぼち更新を考えております。ありがとうございます…! (2019年12月11日 23時) (レス) id: ec5508f4a5 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ(プロフ) - 完結出来るその日まで、待ち続けます!ゆっくり休んでください (2019年10月19日 12時) (レス) id: 66813c167e (このIDを非表示/違反報告)
遥翔 - ずっと気長に待っているので安心して休んでください! (2019年10月18日 23時) (レス) id: fbd4c1da15 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Last | 作成日時:2019年9月7日 23時

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