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「うわ〜ひれぇ〜!!!」


広大な部屋
畳の匂い
外には露天風呂


「気に入ったか?」
「はい!!…って、流されないっすよ?」


温泉に行くと言い出したAさんに連れられ、電車を乗り継ぎ着いた露天風呂付き客室
しかし俺はまだ目的を聞いてない


「恋人とのラブラブ温泉旅行だろ?」
「…Aさんが何の目的もなくそんな男前なことするわけねえ」
「ひっでえなあ」


笑ってるけど、腹ん中真っ黒だからなあ


「いーちろ」
「いだだだだだいひゃい!!」
「失礼なこと考えてんだろ」


なんでわかるんだエスパーか!?


「んじゃ、行くか」
「はい!え、どこに?」


_



「…っで、結局ゲーセンなんすか」
「この辺には若者が行く遊園地なんてないからな」


ゾンビを倒すAさんを見る俺
まさかゲーセンが目的…のわけない

どこの辺境に来るかと思えば、普通にビルが屹立してる街の高そうな旅館だったし
一体何しに来たんだ…まさかマジで恋人とのラブラブ旅行?


「いちろー」
「うーん?」
「帰んぞ」
「え、もう?」
「なんだかんだ夕方だからな。飯の時間あるし」


マジで何しに来たんだ…
まあ、俺はAさんと一緒にいられるし文句ねーけど…

って待て?
温泉、旅館、宿泊…ってそれつまり
一緒に寝るんだよな?
それに前のお泊りと違って恋人?
コイビトですよ?
え?それつまり……


「一郎、いま厭らしいこと考えたろ」
「だからなんでわか……ハッ」


もうこの人なんなんだよまじで…


「何考えた?」
「エッ」
「ん?」


わかってんなこの人


「ば、ん飯どんなかなーっつって…」
「んーまあ、海近いからな。魚じゃね?」
「ソッスカ…」


あぁ…もう聞きたいのに聞けねえ…
いやでもなんて聞くんだ?

よ、夜は…どっどうするんですか?って?

いやいやいや!!!
おかしッ…くはないのか…いやおかしいだろ



「焦れてんなあ…」



Aさんがため息交じりに呟いた

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Last(プロフ) - ショコラさん» 残り数話ですが頑張って更新再開します。お待たせして申し訳ございませんでした…! (2019年12月11日 23時) (レス) id: ec5508f4a5 (このIDを非表示/違反報告)
Last(プロフ) - 遥翔さん» 長らくお待たせしてしまい申し訳ございません。ぼちぼち更新を考えております。ありがとうございます…! (2019年12月11日 23時) (レス) id: ec5508f4a5 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ(プロフ) - 完結出来るその日まで、待ち続けます!ゆっくり休んでください (2019年10月19日 12時) (レス) id: 66813c167e (このIDを非表示/違反報告)
遥翔 - ずっと気長に待っているので安心して休んでください! (2019年10月18日 23時) (レス) id: fbd4c1da15 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Last | 作成日時:2019年9月7日 23時

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