無意識 ページ9
突然ハッと何かに気付いた顔をした彼女は、
自分の立つその場所が場所がいつも俺が立つ場所だと気付いたのか、
揺れるバスのなか、
その場所から移動しようとする。
いつも立つ場所とはいえ、学校の席とは違う。
名前が書いてるわけでもないし、
俺の場所と決まっているわけでもない。
彼女が動く度に髪の先にぶら下がる水滴が飛ぶ。
その麓の席に座っていたおばさんのカバンを濡らした。
悪気はまったくないだろうし、
きっとわざとでもない。
けどその度怪訝そうな顔をされていることにどうやら気付いていないらしい。
「いーよいーよ、」
今度は声に出して伝えた。
軽く頭を下げた雨女は元いた場所へと立ち直す。
鞄からタオルを引っ張り出し彼女に差し出した。
「はい、」
「いや、大丈夫です、汚れちゃうんで…」
「いーから。てか水、飛んでるから」
「えっ、あ、すいません…」
ようやく状況を理解したように、
周りの乗客に小さく謝った。
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ぽる(プロフ) - ひろこさん» ひろこさん、はじめまして(*_ _)とっても嬉しいコメント、ありがとうございます!この作品、結構な長編になるかと思います。最後までよろしくおねがいしますm(*_ _)m (2017年8月1日 14時) (レス) id: 4bd9f67569 (このIDを非表示/違反報告)
ひろこ(プロフ) - 初めまして。ぽるさんのお話いつも読ませて頂いてました。新作、すでに物語に引き込まれてます。ぽるさんの世界観が好きです。 (2017年7月31日 20時) (レス) id: a3585ccc5b (このIDを非表示/違反報告)
ぽる(プロフ) - ちゃんたまさん» ちゃんたまさん、お久しぶりです!また来てくれてすごく嬉しいです!ありがとうございますm(*_ _)m 是非是非最後までよろしくおねがいします! (2017年7月29日 0時) (レス) id: 4bd9f67569 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんたま(プロフ) - 新作嬉しいです!続き楽しみにしています! (2017年7月28日 22時) (レス) id: 97dc92da5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽる | 作成日時:2017年7月28日 20時