同棲彼氏＃Travis Japan 愛惜編 (ページ27)

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天使に隠れた狼 Ryuya.S ページ27

『龍也くーん。』

｢なに？｣

『…呼んだだけ～。』

ちょうど洗い物を終えた龍也くんが歩いてくる足音がして、こっちに来てるなって確認してから名前を呼んだ。

呼んだだけなんだけど。

｢ふふ、おねむですか？｣

『…ちょっと。』

ソファで横になって寝かけてる私の隣に来て、龍也くんがふわっと笑った。

龍也くんは私が見ている限り、甘えられるより甘える方が得意なタイプだ。
そこが男女から愛されてるところなのかなとは思う。

でも私の前では以外にも私を甘えさせてくれる。だから私は他の人といるよりも少しワガママになって。

…それでも素直になれないのだ。
こんな可愛げのないことするなんて、何してるんだろうなぁってたまに思う。

｢明日、お仕事は？｣

『ある、。』

｢じゃあもう寝た方がいいんじゃない？｣

『……うん。』

でも動きたくない。

龍也くんとまだ話してたいよ。

顔を見ようとしたら、天使みたいな潤んだ目が目の前にあって突然頬を摘まれた。

　