•或る爆弾_9個 ページ29
〈nosaid〉
敦「え、なん…何で爆弾魔と太宰さんが親しげに話してるんですか!?」
先刻までずっと爆弾を抱えていた敦は勢い良く起き上がり叫んだ。
「あ、そうだった。御免ね〜…急にこんな事しちゃって…大丈夫だった?」
敦「あ、…え?あ、はい。」
太宰と話していた爆弾魔が心配しながら此方に近寄って来た…が
「お兄様〜♡」と云いながら爆弾魔に横から飛び付くナオミによって敦の視界から外れた。
先刻まで床で怯えていた姿は何処へやら……。
飛び付かれ、腰をキツく抱かれた爆弾魔の骨からは「バキッ」と何かが折れる音がしたが…気の所為だろう。
それを眺める敦は、情報量の多さにフリーズ…
敦「………えぇ……(トントン)…ん?」
__不意に、肩を誰かに叩かれた。
振り向いて見れば、其処にはもう1人の人質…春野が居た。
「………♪」
春野はニコニコと敦を見てから、遠くに居た太宰にちょいちょいと手招きをし、此方に呼んだ。
何故、今このタイミングで太宰を呼んだのだろうか…?
敦「(それにしても…何で喋らないんだろうか…?)」
太「やァ、敦君。私の”仕事の斡旋”は如何だったかい?」
敦「あ、太宰さん……否いや、”如何だったかい?”じゃないです……え?仕事の斡旋???」
太「云っただろう?”「ちょっとした試験がある」”って」
敦「それってつまり…入社試験?」
「その通りだ」
その時、隣室のドアが開く。ドアを開けたのは__
今敦の目の前に居る筈の春野 綺羅子であった。
敦「え゛!?え、え!?春野さんが2人!?」
目の前に居る春子と、ドアを開けた春野を互いに見比べ混乱する敦。
敦「ど、どどどドッペルゲンガーぁ!?」
太「そんな訳ないだろう?」
春「若し本当にドッペルゲンガーだったら、私、タヒんじゃいますよ。」
くすり、と笑う春野。
太「そうだね…君もそう思うだろう?A君。」
そう云いながら、ぽんっと隣に居た喋らない春野の肩に手を置く。
すると。太宰に手を置かれた春野の体を、青白い光りを放つ文字の羅列が包む。
暫くすると、其処に居たのは春野ではなく……
探偵社に向かう前に別れた、Aが居た。
『いやぁ…流石に女性の体は慣れませんね……』
敦「……えぇぇえぇぇぇぇぇぇぇ!?」
探偵社中に、敦の驚く声が響き渡った。
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( ◜◡◝ ) - 更新頑張って下さいね!応援してます! (2022年9月18日 0時) (レス) id: 1ac35838e6 (このIDを非表示/違反報告)
( ◜◡◝ ) - お茶漬け食べてるとこで思い出しました…( ◜▿◝ )中也の声やってる谷山紀章さんは永谷園の鮭茶漬け一択なんだそうですよ?( ◜ω◝ ) (2022年9月18日 0時) (レス) @page32 id: 1ac35838e6 (このIDを非表示/違反報告)
虎の実況席(プロフ) - ててってーてってててさん» 有難う御座います!ネタを頑張って考えて、更新も頑張りますね! (2021年10月15日 17時) (レス) id: 1ad4b84e65 (このIDを非表示/違反報告)
ててってーてっててて - あなたは神だな(確信) 更新されててすごい嬉しかったです! 一話一話おもしろい!更新ふぁいと〜 (2021年10月15日 15時) (レス) @page40 id: 98a70de313 (このIDを非表示/違反報告)
虎の実況席(プロフ) - 狼煙さん» ありがとうございます!!無事に更新出来ました!ご心配•応援ありがとうございます! (2021年10月7日 7時) (レス) id: 1ad4b84e65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:虎の実況席 | 作成日時:2021年9月15日 0時