・人生万事塞翁が虎＿捕獲後 ページ20
〈nosaid〉
あの倉庫での出来事から数時間が経った。
今は夜の11時。探偵社の社員寮のとある一室に、三つの人影があった。
「ｽｩ……ｽｩ……。」
その正体は、畳に敷かれた布団の上ですやすやと眠る敦と
『………』
「………」
それを囲う様に胡座をかいて座って居る太宰とAであった。何故彼等が寝ている敦を囲むのか。
『……ねぇ、太宰さん』
太「……なんだい？」
『此処、俺の部屋なんですけど…何で此処に敦君を寝かせて居るんですか？』
太「だって。もう社員寮に空き部屋無いんだもん。」
如何やら、社員寮に空き部屋が無くて仕方なくAの部屋に寝かせている様だ。
……でも、様子が可笑しい。
『分かりました。それじゃあ次の質問です。』
太「なんだい？」
『何で敦君の隣に、ちゃっかり新品の布団も敷かれているんですか？』
太「理由は簡単だよ？それは、今日から敦君とA君。同居してもらうんだから。」
『……は？』
思わぬ回答に、腑抜けた声を出すA。然し、それは仕様がない事だと思う。
『俺と敦君が…同居？？』
太「あ、勿論。同居って云う形だから、家賃は半額になるy(『喜んで同居させて頂きます』わぁお」
”半額”という言葉を聞いた途端。掌がクルッと回った。人は金に弱い。即答であった。
太「それじゃあそう云う事で。敦君の事は任せるよ。」
そう云うと太宰は立ち上がり、玄関から出て行った。
残されたのは。未だに胡座をかいて座って居るAと、寝ている敦。
『……同居、か。』
敦の方を見ながら呟く。
『＿＿怪奇ひしめくこの街の、変人揃いの探偵社。これより始まる怪奇譚。これが前触れ、前兆し
……か。正にその通りだな。』
コレは、先程倉庫にて。太宰が発していたフレーズ。
『…俺の怪奇譚もまだまだ始まったばかり…だな。』
敦の隣に敷かれた布団に倒れ込む。
『楽しみ…だ……なぁ』
そう静かに囁きながら、Aは夢の中へと意識を手放した。
〜人生万事塞翁が虎〜
終
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最後自分で何書いてるか分からなくなりました笑
無事に「人生万事塞翁が虎」が終わりました！次も頑張ります！
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( ◜◡◝ ) - 更新頑張って下さいね！応援してます！ (2022年9月18日 0時) (
レス) id: 1ac35838e6 (このIDを非表示/違反報告)
( ◜◡◝ ) - お茶漬け食べてるとこで思い出しました…( ◜▿◝ )中也の声やってる谷山紀章さんは永谷園の鮭茶漬け一択なんだそうですよ？( ◜ω◝ ) (2022年9月18日 0時) (レス) @page32 id: 1ac35838e6 (このIDを非表示/違反報告)
虎の実況席(プロフ) - ててってーてってててさん» 有難う御座います！ネタを頑張って考えて、更新も頑張りますね！ (2021年10月15日 17時) (レス) id: 1ad4b84e65 (このIDを非表示/違反報告)
ててってーてっててて - あなたは神だな(確信) 更新されててすごい嬉しかったです！ 一話一話おもしろい！更新ふぁいと〜 (2021年10月15日 15時) (レス) @page40 id: 98a70de313 (このIDを非表示/違反報告)
虎の実況席(プロフ) - 狼煙さん» ありがとうございます！！無事に更新出来ました！ご心配•応援ありがとうございます！ (2021年10月7日 7時) (レス) id: 1ad4b84e65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：虎の実況席 | 作成日時：2021年9月15日 0時
