•或る爆弾_1個 ページ21
〈nosaid〉
空は晴天。寮の近くに植えてある木で鳥がチュンチュンと
敦「う……うん……あれ、…此処何処だっけ?(点呼は?
目を覚ました敦は、寝たままボーッと天井を見つめている。
敦は、昨日の夜。自身の手が白い虎に変わっていた事を思い出す。
敦「ひぃ!?」
布団から飛び起き、自身の右手をマジマジと確認する…が、右手は虎の毛すら生えていない。元の人の手と戻っていた。
敦「…ッ…はぁ…。」
改めて、敦は室内を見回す。広くはないけれど、1人で住むには十分な畳の部屋。
__そして、隣に敷いてある布団で眠っているA。
敦「…………え?」
硬直する敦。皆の為にもう一度言おう。”隣で敷いてある布団で眠っているA”が居た。
敦「ええぇえええ!?!?」
『うわぁあぁぁ!?』
木の上で囀っていた鳥達が、敦の叫びに驚き一斉に飛び立った。それと同時に、耳を塞ぎ乍らAも起き上がった。…と云うか、飛び起きた。
敦「なッ、え?あ…あ?え…え??」
手をわちゃわちゃと動かし乍ら、何を言えば良いのか分からず言葉を詰まらす敦。
『……⁇?…あ、お早う御座います。』
寝惚けながらも、状況を何となく理解したAは落ち着かせる為に、取り敢えず挨拶をする。
敦「え?…あ、あ!お早う御座います!!!」
『朝起きたら隣に俺居たらそりゃあ吃驚しますよね。…すみません』
敦「い、否!僕の方こそ、急に大きな声で叫んでしまいすみません…。」
『……』
敦「………」
流れる沈黙。何を言おうか考えていなかった様だ。
『……あの』
先に沈黙を破ったのはAだった。
敦「はッはい!」
『俺達、多分歳が近いか同い年かだと思うんですよ。…だから、あの…敬語無しで…話しま、せんか?』
敦「えぇ。僕は構いませんが…あの、失礼ですがぁ〜……Aさんはお幾つで?それ聞いてから敬語無しにします。」
『今年18になりました。』
敦「………へ?」
『今年18になりました。』
敦「はいぃぃいいぃ!?」
静かになったと思い、戻って来た鳥達が。またもや敦の叫び声によって、飛び立って行ってしまった
敦「じゃあ18って事は、僕と同い年じゃん…。」
『フフッ、そんなに驚いてくれるとは…これから宜しくね敦君。』
敦「…うん、宜しく!A君!」
敦の顔が、何故かほんのり紅くなっている。
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( ◜◡◝ ) - 更新頑張って下さいね!応援してます! (2022年9月18日 0時) (レス) id: 1ac35838e6 (このIDを非表示/違反報告)
( ◜◡◝ ) - お茶漬け食べてるとこで思い出しました…( ◜▿◝ )中也の声やってる谷山紀章さんは永谷園の鮭茶漬け一択なんだそうですよ?( ◜ω◝ ) (2022年9月18日 0時) (レス) @page32 id: 1ac35838e6 (このIDを非表示/違反報告)
虎の実況席(プロフ) - ててってーてってててさん» 有難う御座います!ネタを頑張って考えて、更新も頑張りますね! (2021年10月15日 17時) (レス) id: 1ad4b84e65 (このIDを非表示/違反報告)
ててってーてっててて - あなたは神だな(確信) 更新されててすごい嬉しかったです! 一話一話おもしろい!更新ふぁいと〜 (2021年10月15日 15時) (レス) @page40 id: 98a70de313 (このIDを非表示/違反報告)
虎の実況席(プロフ) - 狼煙さん» ありがとうございます!!無事に更新出来ました!ご心配•応援ありがとうございます! (2021年10月7日 7時) (レス) id: 1ad4b84e65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:虎の実況席 | 作成日時:2021年9月15日 0時