おまけ…俺の異能力�� ページ49
〈如何だ？吃驚しただろう。起きたら知人の顔になっていたからなぁ。〉
「あの反応は面白かった」と、喉をクツクツ鳴らしながら笑う雷神。
『しょうがないだろ。俺、初めてその異能ってやつ使ったんだから。
それでさ、お前に聞きたいんだけど。俺の異能力ってどんなヤツなの？』
俺がそう言うと、雷神は「嗚呼。話さなくてはいけぬのか…」と、ちょっとめんどくさそうな顔をして、「よっこいしょ」と言いながら地面にお座りした。
座っても(大きさが)デカイって…
〈却説。先ず、お主の異能力の名前だな。お主の異能名は【仮想人物】だ。〉
『仮想…人物？』
〈嗚呼。能力は…まぁ、先刻自分で使ったから分かると思うが。″見た事のある人物。又は生物に姿を変える能力″だ。〉
『見た事のある人物…あ、だから潤君の顔になったのか。』
〈そうだ。これから使い熟して行けば、声も、身長も。側から見たら、本人に見えるだろうなぁ。〉
『でもさ、″何もかも″って言ってるけど。流石にデメリットくらいはあるだろ?』
そう。デメリット…。例えば国木田さんだと、手帳に文字を書いて念じれば物が出て来る。その代わりに、手帳サイズの物しか出てこない…みたいな感じですね。
〈無論。あるに決まっているだろう。それは、【変身している人物の異能力を複製する事は出来ない】【既にこの世から居なくなった人物の場合。幾ら顔や声を覚えていても変身する事が出来ない】…と云う感じだな。〉
『……そうか。』
〈嗚呼、後。自分が他の人物に変身する時。人物の場合は30分、生物の場合は25分しか変わる事が出来ない。其処は気を付けるんだぞ。〉
声や身長を変える代わりがデカイですね…まぁ、メリットには必ずデメリットが隣にありますからね
『ありがとうな、教えてくれて。』
〈うむ。…もう戻るのか？〉
『え？あ、うん。そのつもりだけど…何で？』
〈厭、な。俺はもうお主に話したい事が話せたから、もう此処では逢えない。と、思ってな〉
『だから頻繁に俺の夢の中に現れてたのか…。』
〈そうだ。……そろそろ目が覚める。最後にもう一つ、教えてやろう。〉
段々と、雷神の体が闇に消えて行く。
〈命の危機に陥った時は、【仮想人物・創】と云ってみろ。面白い事が起こるぞ〉
『創…？それって……って、ちょ！雷神！』
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『ま…って！…ｯはぁ。』
俺、異能力使い熟せるのかな…
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サングラス(プロフ) - すーさん» ありがとうございます！ここだけの話、昨日疲れ過ぎてお話更新していませんでした…w今日は２日分投稿させて頂きますね、 (2021年9月7日 18時) (
レス) id: 1ad4b84e65 (このIDを非表示/違反報告)
すー - めちゃめちゃ面白いです…！！無理せず更新頑張ってください！ (2021年9月7日 16時) (レス) id: bd90c5f980 (このIDを非表示/違反報告)
サングラス(プロフ) - 更新止まったら、本当にすみません… (2021年8月29日 0時) (レス) id: 1ad4b84e65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：虎の実況席 | 作成日時：2021年8月23日 9時
