にわか、トリップしたってよ【文スト】

・此処は＿18 ページ19

如何も、探偵社に入社する事を決意したAです。



只今、名探偵こと江戸川さんと共に探偵社に帰っている途中です。

……にしても、今日は本当に濃い1日ですね。



今多分9時とか10時位ですよね？俺が此処が違う世界なのでは？と気付き始めて2時間位経ちました。




まさか文豪さんがこんなイケメンなんてね…誰が思いましたか？
俺は思ってもいませんでした。




江「そういえばAって、昨日の夜は何処で夜を過ごしたの?」



不意に江戸川さんが、口の中に飴を放り込みながら聞いて来た。
江戸川さんは積極的に話題を振って来てくれる人なんですね




『昨日ですか？昨日は裏路地にあったガラクタの屋根の下で、猫達と夜を過ごしてました。』

江「え、裏路地のガラクタの下？？？君マジで言ってるの？」

『え？何がです？』

江「裏路地って、1番マフィアが活発に活動してる場所だよ？」




「肝が据わり過ぎでしょ…」と、何処か引きながらも褒めて(？)くれる江戸川さん。





……あ。そういえば、朝になってご飯を求める為に猫ちゃん達を追いかけてた時。路地裏の地面、濡れてませんでした…

もしかして、俺が寝てる最中にトリップした？それとも吸水性の高い地面だったとか？





な訳無いですよね…






江「あ、コレも聞かなきゃか。…





ねぇA。」

『ん？はい、なんですか?』

江「《異能力》って、聞いた事。若しくは見た事ある？」







《異能力》








俺が友達のマシンガントークから何度そのワードを聞いた事か…ま、内容は9.5割は聞いてません。









『異能力…ですか？あんまり分からないんですけど、確か常識では起こり得ない事をする事が出来る？みたいな…それを所持してる人数も少ないと聞いた事があります。』

江「まぁそんな所かな。それで、君が今から入社する武装探偵社は、その異能力を持った人達。《異能力者》が沢山働いてる職場だからね。」





「頑張りな〜」と声を掛けているんだろうが、今の俺には全くと言って良いほど聞こえていません。





……え？武装探偵社って異能力者が沢山働いてる…職場…？





俺、小鳥遊A。キャラの名前は何となく覚えてはいましたが、武装探偵社の知識は全くと言って良いほど皆無。と、言う事は？？？









…俺、生きてけるんでしょうかね…

・此処は＿19→←・此処は＿17

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す