6話 ページ6
ウェン「トワリン、ありがとう。」
とトワリンの背を撫でる。
空もウェンティに習い、トワリンに感謝を述べて背中を撫でる。
その声で目を覚ましていたことに気がついたのかウェンティがこちらに向く。
ウェン「おはよう、そこの団長さんも起こしてあげて?」
と空の横を指さす。
そこには気を失っているジンがいた。
空「良かった……無事だったんだ。」
ウェン「うん、あ、そうだ。彼のことなんだけど」
空「ッ!ディルックさん!ディルックさんはっ」
とウェンティへ手を伸ばすと上の方から声がした。
「僕は無事だよ!」
と言うよく通る声。
それと同時にトワリンの周りをかなり大きいナニカが通り過ぎていく。
ディル「心配をかけたみたいだね、このとおり僕達は怪我もなく五体満足だ!」
空「良かった……一夜、一夜は!?」
ディル「彼は自力で帰ったみたいだ、多分彼の友人だと思うんだが、この龍が手紙を届けてくれたんだ。」
と大きい龍の背中から白い紙を見えるように持ち上げた。
すると危ない。と言うでも言うかのようにひとつ鳴く。
後で見せる!と紙を懐にしまい、角に掴まる。
背の上の男が大人しくなったのを感じた龍はフンっと鼻を鳴らし少しスピードを上げモンドの方角へと飛んで行った。
21人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:虎左衛門豹太郎(本人) | 作成日時:2022年9月20日 2時