54.逃亡 ページ4
結局あの後、真人に逃げられてしまった
私は悠二と一緒に、亡くなった方々を見つめていた
ナナミン「安静にしてろと言われたでしょう。虎杖くん
四ノ宮さんもです。虎杖くんが歩き回らないよう見張っておくようお願いしましたよね?」
はるな「…ごめんなさい」
悠二「説教?」
ナナミン「命を助けて貰った相手に説教もクソもないでしょう」
悠二「それははるながいたからだよ」
はるな「ううん、ナナミンの不思議な力なんだよ」
ナナミン「いえ、違います。宿儺でしょう。奴の術式は他人の魂に干渉する。君が領域に侵入したことで宿儺の逆鱗に触れてしまったのでしょう、おかげで助かりました」
は、恥ずかしい、、
悠二「助けたのは俺じゃない、コイツの気まぐれだ」
はるな「悠二……」
悠二「ナナミン、俺は今日、人を殺したよ。
人は死ぬ、それは仕方ない。ならせめて正しく死んで欲しい、そう思ってたんだ
だから引き金を引かせないことばかり考えていた。
でも自分で引き金を引いて何となくわかったんだ
正しい死って何??」
ナナミン「そんなこと、私にだって分かりませんよ、善人が安らかに悪人が罰を受け死ぬことが正しいとしても、世の中の多くの人は善人でも悪人でもない
死は万人の終着ですが、同じ死は存在しない
それらを全て正しく導くというのはきっと苦しい。おすすめしません
などと言っても君はやるんでしょうね、死なない程度にしてくださいよ、今日君がいなかったら私が死んでいたように君を必要とする人がこれから大勢現れる
虎杖くんはもう、呪術師なんですから」
悠二「…!!」
ナナミンが立ち去る際に、私と目を合わせ着いてくるように言われた
そうだよね、きっと今は悠二を1人にしてあげた方がいいよね
はるな「悠二、負けないで」
悠二「はるな…」
今度は私が、悠二を助ける番
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作者名:toramaru08 | 作成日時:2022年1月3日 20時