虹色55 ページ10
はるな「私、イケメン好きだけど、中身最低な人は好きになれない。」
ジェラール「っ…随分正直煮物を言うんだな」
え、このジェラール、自分が顔いいこと分かってたんだ…
はるな「悪い?私は早くナツたちのところに行かなくちゃ」
ジェラール「エルザの心配はいいのか?」
私は薄く笑い
はるな「エルザは自分の力で抜け出せるよ、きっと。あんたがここを支配してるってことはあんたがいちばん強いってことでしょ?ってことは他の兵隊さんはそれ以下。きっとエルザはあんたを倒せる。だからここの兵隊のやつも倒せる!」
ジェラール「エルザに俺は倒せない」
はるな「あー、あんたもかつての仲間とか言うやつの1人か…じゃあちょっときついかもな…
でも!大丈夫!あんたは私が倒す!」
ジェラール「その状態でか?」
はるな「だから、これから帰るんだって、ナツたちのところに」
ジェラール「行くなよ…」
はるな「っ、」
このジェラール、こんな寂しい瞳してたっけ…
あ、いや!騙されちゃいけない!この人は敵!
敵!敵!!
そう思っているうちに、足はジェラールの元へ進んでて
はるな「…そんな悲しそうな瞳、しないでよ…なんか行きずらいじゃん…」
何を言ってるの私は!…でも悲しそうな人、放っておけない…よ。その原因が私なら尚更…
ジェラール「行くのか…?」
犬のような瞳で私を見つめてくる
はるな「っ、わ、分かった…もうちょっとだけ、あとほんの少しだけ…ね?」
顔がいいからその分ダメージは大きい…///
ジェラール「ありがとう…」
はるな「ちょっ?!」
ジェラールがいきなり抱きついてきた
…そんなに行って欲しくなかったのかな…?もしかしたら1人になりたくないのかな…?
そう思うと、一人旅をしていた頃を思い出し
ジェラール「!!」
気がついたらジェラールの頭を撫でていた
ジェラール「…」ニヤ
ジェラールが何を考えているのかも知らずに
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作者名:toramaru08 | 作成日時:2020年5月22日 23時