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虹色71 ページ26

ラク兄が私の顔の前ギリギリで拳を止めた





ラクサス「どけはるな…お前を殴りたかぁねぇんだ。」




はるな「私だってラク兄に殴られるの嫌だよ!」




視界がグラグラする。あぁ、私、泣きそうになってるのか…




はるな「でも!こんなにも仲間って認めてもらおうとしてる人を見捨てることなんて出来ないよ!!」



ラクサス「っ…ちっ」



ジェット「そうだ!もうやめろラクサス!!!」




ラクサス「雑魚は黙ってろ!!!」




はるな「ラク兄!!!」




ラクサスはジェット立ちに向けて雷を放った




どうしよう、間に合わない…




あれ?レビィちゃんに当たっちゃう…!!!




うごけ、うごけっ!!!




ビリビリビリビリ!!




はるな「…へ?」




その光景には誰もが目を見張った




レビィ「ガジル!!」



ガジルがレビィちゃんを守った…?



ガジル「もういいか?仕事があるんだ」



レビィ「あ、あの…!」




ガジル「ほっといてくれ…」




ラク兄はどこかに向かって歩いてしまった




話してくれるって言ったのに…!



って、今はそうじゃない!




ガジルさん!





はるな「まって!ガジルさん!」




私が呼ぶと、彼は歩みを止めた




ガジル「ほっといてくれっつっただろ」




はるな「いいから、ここ座って!」



私はガジルさんの肩を押し、後ろの段差に座らせた




ガジル「っ、何すんだっ…?痛くねぇ…」




はるな「仕事、行くんでしょ?私、回復系の魔法、あんまり上手じゃないし、下手っぴだから、全部治すことは出来ないけど。」




私はガジルさんに回復の魔法をかけた



はるな「私、家族なのに、守ってあげられなくてごめんね。」




ガジル「1回庇ったじゃねえか」





はるな「遅かったもん!



それとさ、きっともうジェット達はガジルさんにあんなことしないよ。というか、本当はあんな人達じゃないの。」




回復魔法が終わり、私はその場に座り込む



はるな「あ、でも、レビィちゃんはずっといい人だけどね!…ラク兄だって…前はあんなんじゃなかったの…」





「本当はね、もっと、もっと優しくて、いい人なんだよ?笑顔だって、優しくて、強くて、私がどんなワガママいってもめんどくせぇなって言いながらちゃんと叶えてくれるの、それにねっ」





おかしいな、また目元が、視界が眩む、泣いてるの?私。

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作者名:toramaru08 | 作成日時:2020年5月22日 23時

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