虹色の紋章をもつ少女 2 (ページ20)

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ナツ「あの時、俺たちの悲しみのそこから救い出してくれたのは、はるなだろ。」

｢みんなが泣いてた時、はるなが笑顔でギルドに入ってきて｢そんな顔してたらリサーナが悲しむよ！笑おうよ！リサーナはいつも笑顔だったでしょ？｣って、言って、お前だって、特に仲良くて、辛かったはずなのに1人で笑って…」

「俺たち、あの時思った、はるなの笑顔を守りてぇって」

はるな「っ、そんなこと…思ってくれたんだ…」

心が温まる…ほんとに嬉しかった、皆がそう思ってくれて

ナツ「はるながいなきゃ、俺たちは笑えねぇ。笑えねぇんだ。」

「いつもはるなは俺たちの笑顔の源だったから」

っ！笑顔の…源…

マスター『はるな』

はるな『なーに？じぃじ～』

マスター『はるなの周りはいつも、笑ってるやつが多いのぉ』

はるな『そーかな？…あ！確かに！』

マスター『はるなは笑顔の源じゃのぉ』

はるな『はるなね、皆の笑顔、だ～いすき！』にこ

そうだよ。私、皆の笑顔が大好き。皆と笑う、自分も大好き。

リサーナが消えちゃった時だって、ギルドが壊れた時だって私はみんなの前で笑ってた。皆にも笑って欲しかったから。

笑顔の大事さを自分が分かっていたから。

はるな「ナツ、ごめん、ごめんね。私。知ってた…というか私がまだギルドに入ってまもない頃、じぃじに教えてもらったんだ。」

「私がいれば皆が笑顔になってくれること、私ちゃんと分かってた。でも皆が笑顔でいることに、こだわって…自分の大事な命…捨てちゃうところだった。

"私と皆が一緒に笑い合う。その時間が、空間が大好き"なのに…そんな大事な気持ち、忘れてた」

ナツ「二度とこんなことするな！！！」

ナツは私をお姫様抱っこしながら叫んだ

はるな「っうん！」

泣きそうになるのをぐっと堪えてナツの瞳を真っ直ぐにみて誓った

皆が船から降りて笑顔でこちらに走ってくる

はるな「あ、重たいよね、降ろして貰って大丈夫だよ」

ナツ「いや、俺が運ぶ。」

私は最近、疑問に思うことがある。それは

はるな「…ねぇナツ、どうしてそんなに私の事大事にしてくれるの？」

ナツ「はるなが好きだからに決まってるだろ」

そう言ったナツは少し照れくさそうにニカッと笑った

太陽の光を少し反射したその笑顔。

いつにも増してかっこよくて

きゅんとしたのは

私だけの秘密