虹色57 ページ12
はるな「待ってジェラール!!」
はるなは思いっきり叫んだ
ジェラール「っ!」
あまりの気迫にジェラールは止まった
はるな「ねぇ、何が目的なの…?どうして…エルザを生贄って…どういうことなの?!」
ジェラール「ゼレフを復活させる。エルザをその生贄にする」
はるな「どうしてエルザを?私がいるじゃない」
ジェラール「…だめだ、はるなは俺と一緒にいるんだ」
はるな「…ねぇ、どうしてそんなにゼレフを復活させたいの?私、感じるんだ。きっと今、エルザは泣いてる。
かつての仲間の苦痛や悲鳴を聞いて、心を痛めてる…
あなたと戦わなければいけない運命に苦しんで、泣いてるの!!」
はるなは嘘をついていない。仲間の感情をただ一心に感じただけなのだ
はるな「きっと、あなたに騙されていた人達は気がついてるわ、自分たちが騙されていたことに…
ねぇ、あなたは一体何人の人を、ものを傷つけて生きていくの…?
傷つければ何かが起こるの?ゼレフが復活するの?違うでしょ!」
ジェラールはただただ聞いているだけだった
はるな「あのね、素敵なこと、教えてあげる。きっとゼレフのことなんかどーでも良くなっちゃうんだからっ!」
はるなは可愛らしく、ウィンクをした
はるな「あのね!私、ジェラールが本当はいい人なんじゃないかって思うんだ!」
ジェラール「…は?」
はるな「何となく…ほんとに、なんとなくだけど…
たまにねエルザがね、寂しそうな顔するんだ。ほんとにたまに…私、何となくそれがあなた絡みのことなんじゃないのかなって思って…
大切に思ってる人じゃないと、そんな顔、できないじゃない?普通。だからきっとエルザはあなたのこと、大切に思っているの。」
はるな「エルザが大切に思ってる人ってことはいい人なの!だからね、多分今日ジェラールがこのあと誰かにぶっ飛ばされて、今までやってきたこと、後悔すると思う。
心に深い傷をおうと思うの…その傷は消えることなんて一生ない…でもね、乗り越えることはできるんだよ。素敵な仲間と友達がいれば!
仲間ってね、無限の力の源だと思うの」
はるなは本当に15なのかと疑いたくなるほど、綺麗な笑顔で笑った
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作者名:toramaru08 | 作成日時:2020年5月22日 23時