虹色56 (※ちょっとだけ) ページ11
もう何分抱き合っているのだろうか…
はるな「ジェラール…?も、もう、いいかな…?そろそろほんとに時間が…」
ジェラール「あぁ、ありがとう」
ジェラールは抱きしめている手を離した
私が騙されたと気がついたのはこのすぐあと
はるな「あれ…?なんか、体に力が…」
私は地面に座り込んでしまった
ジェラール「くっくっくっ…」
それを笑ってみているジェラール
はるな「何、したの…?」
ジェラール「さぁ、なんだろうな?」
魔力が抜かれた感じではないけど、ほんとにただただ、力が入らない。
騙されたの…私…
はるな「騙したの…?」
ジェラール「くっくっ…あぁ」
はるな「最っ低」
ジェラール「なんとでも言えばいい。もうはるなの自由は俺のものだ」
はるな「ふざけないでっ、私の自由は私のものっ!」
ジェラールはそれを無視して近づいてきた
はるな「ちょ、来ないで、ほんとにいや!」
叫びたくても叫べない…抵抗したくても、立ち上がりたくても力が出ない
ジェラール「やっと手に入った…俺だけの…」
ジェラールは先程のように座っている私を優しく抱きしめた
はるな「離してっ、私は誰のものでもないの…」
ジェラール「その口答えがいつまで続くかな」
はるな「なっ…」
顔を上げた瞬間いきなりジェラールの顔が見えなくなり
チュッ
リップ音だけが響いた
はるな「なに、、、して…」
ジェラール「エルザがここに来るまで遊んでよう」
はるな「いやだ、、私はナツたちのところにんっ…」
ジェラール「ナツの名前を出すなよ」
はるな「やだね!べーっ!」
私は顔の力を思いっきり使って、頑張って舌をだし、抵抗を見せた
ジェラール「…どうなっても知らないぞ?」
ジェラールは私の着ているドレスに手をかけた
はるな「えっ、ちょ、やだ!辞めてっ」
前の、ミストガンの事を思い出す
怖い
誰か、助けて…
ラク兄…グレイ…ナツ…
ナツ。
はるな「ナツーーーーー!!!」
ジェラール「っ!そんなにいじめられたいのか?」
はるな「っ、ナツ!!グレイ!!ルーシィ!!!ハッピー!ソルネーー!!ってか!エルザーー!!」
私は唇が塞がれるまで無視して呼び続けた、仲間の名前を必死に。
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作者名:toramaru08 | 作成日時:2020年5月22日 23時