ただ、あまい 【 るぅと 】

＃３５ ページ36

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あのまま教室に帰るのも気まずくて
このまま此処にいようってのんびりとくつろぐ

気付いた時にはHRが終わってる時刻でチャイムが鳴る

あー、サボっちゃったねなんて笑い合った。

この後 みんなで部室に揃う予定があるし
荷物は教室にあるけど どうせ優しいアイツが持ってきてくれるんだろうなって部室に向かう


「っは！！…嶋村せんぱああーい！！ 」


部室の扉を開けると同時に可愛いわんちゃんに抱き着かれる。

きゅるんって瞳は子犬みたいで可愛い


「 ちょっと莉犬！！先輩は僕のだからダメ！！ 」


ぷくぅっと頬を膨らませて今度は彼に抱き締められる

可愛いから許す


「 せんぱい！！おれ、頑張っていっぱい練習したんで褒めてください！！ 」


褒めてってしっぽと耳が揺れてるように見える。

よしよしって頭を撫でると 今度は抱き締められる力が強くなる


「 あ、もう来てたんだ。久しぶりだね、Aちゃん 」


『 あ、なーくん先輩！！ 』

なーくん先輩こと 七森瑛斗せんぱい

今日もアホ毛がぴょこぴょこしてて可愛いです


「 あ、Aちゃ〜ん！！って、るぅともおるやん 」

「 なんですか。いたらダメなんですか？？ 」


橙山しえる先輩

るぅとくんと会う度に喧嘩してる。


「 すぐ喧嘩しないの！！」

ピリピリモードの2人を止めるなーくん先輩は今日もママもりです…。


「 もうみんな集まってんじゃん。遅れたわ 」


頭を搔いてごめんと入ってきたのは さとみ先輩

とその後ろに下を向いて気まずそうな顔をするアイツ

手には 私の鞄を持っていてやっぱり持ってきてくれたんだ。


「 ころんがチキンなせいで遅れたから許して 」


「 ころちゃんなんかあったのー？ 」


何も知らない莉犬くん と 睨みつける るぅとくん


気まずくなりそうな予感…。


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