ただ、あまい 【 るぅと 】

＃２３ ページ24

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ぎゅっと抱き締められ彼の胸の中に収まる。


鼓動が心配になるくらいバクバク鳴ってて
体温は暖かい。


「 心狭いですよね…。でも、先輩すぐどっか行っちゃうから 」


" 縛り付けておかないと、離れちゃう "


ポツリと零れた彼の言葉は寂しそうで
ごめんね を込めて頭を撫でた。

縛り付けられることに安心感を覚えてて
でもそれが逆に彼の不安になってしまった。


『 るぅとくんのこと大好きだよ。るぅとくんが思ってる想像以上にるぅとくんのことしか考えてないんだよ 』


心配性で過保護な彼を少し寂しがらせてしまった。

そういう所、やっぱり後輩なんだって思わせられる。


「 せんぱあーい！！…すき 」


気付いたらソファーに押し倒されていて
私が口を開こうと思えば 彼の唇に塞がれてしまった。

でも、やっぱり1枚上手である。


「 明日1日付き合ってください。…嫉妬させた罰です 」

明日は土曜で学校もない

床に転がってる彼のリュック

最初から泊まるつもりで来たのだろう。



「 このままずっと、離さない 」


ちゅっと唇が触れて
磁石みたいに離れてくっ付いて

優しく着ていた制服のジャケットを脱がさせられた。



「 悪い子な先輩にお仕置き 」


唇に彼の指が触れて にやりと嬉しそう。


悪戯っ子な彼の されるがままになりました。


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