せんせい と 恋心 【 こ.ろ.ん 】

＊ 234 話 ＊ ページ35

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小さく漏れた声もちゃんと拾って反響される

自分の声が響いて恥ずかしい。
ちゃぷ っと揺れる水音も耳に響いて意識してしまう。


「 なんでだろ、Aといると冷静になれない。……今までの分ぜんぶ爆発しちゃってすっげぇ愛したくなる 」


『 そういうこと言うのらしくないよぉっ、恥ずかしいから言っちゃヤダっ 』


「 らしくないのは分かってるよぉ。すき とか 愛してるのとか柄でもないって自分が誰よりもわかってる 」



肝心なこといつも曖昧ではぐらかしてばっかな彼はどっかにポイされちゃったらしい

素直に甘い言葉囁く彼を私は知らない、夢中になって取り乱しちゃう姿も悪くないかもしれない。


「 んーーー、よし。……シャワー浴びよっか 」


『 腰抜けちゃったから、起こして 』


「 こんなんでヘトヘトになってちゃこれから先心配だなぁ 」


ぎゅっと抱えられて浴槽を出ると小さな椅子があった

そこに落とされて 目の前には種類がバラバラなシャンプーが置かれていた


意外と大雑把、細かいことは気にしないのかもしれない。


「 んじゃ、どこから洗います？ 」


『 えぇ、自分で洗うよ 』


「 無理、洗いたい 」



洗いたいはちょっと変態チックかもしれない



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