* 202 話 * ページ3
.
なんだか別人が憑依したみたいだ。
可愛いの皮を被った狼 みたい。
せんせい 以外何も知りたくないのに、そんなに触れないで。
「 なーんてね、少し遊んでみたくなっちゃった 」
『 あ、遊びの範疇超えてますっ…! 』
「 えへへ、悪戯っ子だってよく言われます 」
悪戯っ子なんて可愛いもんじゃない。
話せば話すほど危ない香りがしてくる、なんでこうも教師って変人ばっかなんだ。
私は遊び道具じゃないのに、もう弄ぶのは勘弁してよ。
「 せんせー?日誌まだですか? 」
「 あっ、ごめんなさぁーい 」
扉からひょこっと顔を覗かせたのは会いたくて、でも一番会いたくない人だった。
目が合った気がする、すぐフイッと逸らされて眉を下に下げた。
そんなあからさまにしなくてもいいのに。
「 なんか、してました? 」
「 いーえ?何にもしてないですよ、ねー? 」
『 えっと、その… 』
さっきのことを思い出しては身体が熱くなってくる。
せんせい助けてよ、この人ヤバい人だよ。
「 ね?なんもしてないでしょ? 」
『 ふぁっ、ふぁいっ… 』
耳元で囁くのは勘弁して欲しい
せんせい の前で変な声出しちゃったよ。
せんせい の感触しか知らなかったのにさ、これからドンドン忘れていくのかな。
新しく彼氏が出来てさ、どんどん上書きされていくのかな。
そう思ったら悲しすぎるよ。
せんせい に とっての私なんて、数多い女の子のひとりにしか過ぎないのだろうけど。
.
704人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「すとぷり」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こもれび - これからも楽しみにしてます!おつかれの出ませんように… 長文失礼しました (2021年1月1日 9時) (レス) id: 7ea795325b (このIDを非表示/違反報告)
こもれび - こんにちは!とても面白くて一気読みしちゃいました!あの、烏滸がましいんですが、ところどころ誰と話しているのか分からなくなります…(私の読解力の問題だと思うのですが) 申し訳ないのですが、出来れば誰なのかセリフの前に名前を入れるなどして頂けると有難いです (2021年1月1日 9時) (レス) id: 7ea795325b (このIDを非表示/違反報告)
神楽 - 初コメ失礼します!白兎さんの小説最高です!やっと、うまくいったんですね!感激です( ;∀;)小説読んでこんなにうおおおおおってなったの初めてです!これからも応援してます!頑張ってください! (2020年12月16日 12時) (レス) id: 3b0a144783 (このIDを非表示/違反報告)
凛月(プロフ) - くっついたああああああああ、!!、!! (2020年12月10日 15時) (レス) id: 75f0fcdf4f (このIDを非表示/違反報告)
み - 白兎さんが書く小説がとっても好きで、続きを毎日楽しみに思って過ごしてます!笑 視点が変わってさらにワクワクしちゃってます!いつもお疲れ様です! (2020年12月4日 22時) (レス) id: 144a96a903 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:白兎 | 作成日時:2020年11月28日 18時