乙女ゲーム的な恋愛で 【 信号機組 】

５話 ページ7

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地獄の6時間を乗り越え ひとりぼっちの教室

夕日が差し込んできて冷房がついた教室でも少し暑い

教室まで グラウンドで頑張るサッカー部の声が聞こえる。

彼奴、レギュラーで頑張ってるから結構応援してる。
本人に面と向かっては言えないけど。


「 …？ああ！せんぱい、発見！！ 」


『 ん？…莉久くん！こんな所までどうしたの？ 』

春に入学してきた 赤羽莉久
入学式で見た時から 可愛くて仕方なくて私のお気に入りくん

帰宅部所属らしいからこんな時間まで残ってるなんて珍しい


「 今日先輩に会えなかったので来ました！ 」


お姉さん、貴方が可愛すぎて尊さで死にそう。

1年生の教室はここから少し離れているのでなかなか会うことは無い。
いつもなら朝ふら〜っと会いに行くんだけど生憎遅刻しちゃったので。


「 論先輩待ちですか？ 」

『 うん。部活終わるまで待っててって言われちゃってさ 』


グラウンドを覗き込む莉久くん

先日サッカー部の体験入部に行ったらしくそこで論と仲良くなったらしい。

でも、サッカー部なんて入ったら莉久くん華奢すぎてぶっ飛ばされそうで怖いよ。


「 あの、たまには俺とも一緒に…帰って貰えませんか！！ 」

『 え、いいの…？逆にいいの？…よろこんで帰ります！！ 』


やった って喜んでる莉久くんが可愛すぎて一生目に焼き付けて生きていこうと誓った



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