乙女ゲーム的な恋愛で 【 信号機組 】

６話 ページ8

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終わった っていうメールが届いて鞄を肩にかけて教室を出る

蒸し暑い廊下、今年も暑くなるのだろうか。

夏は好きだけど、暑いのは嫌い。
イベント事盛り沢山な夏も今年は受験生だから満喫は出来なさそうだ。


「 おっせぇ。5分待った 」


『 私は2時間半待ちましたぁ！アイス奢ってもらいますからね！ 』

ふんっと威張る とキモイなんて貶されて私は涙目です。

可愛い論くんはどこへ行ってしまったんだか。


「 あれ、さとみ先生じゃん 」


今から帰るのか私服のさとみ先生
遠目から見てもお洒落である。


『 あっ！瑠衣くんもいるんだ 』


さとみ先生に手を引かれている瑠衣くん
お昼に見かけた時より具合が悪そうだ


「 なに、知り合い？ 」

『 うん。保健委員の子 』

何だか居ても経ってもいられなくて先生たちの元へと駆け寄った。

冷えピタを貼った瑠衣くんが居て心做しか息も荒かった。


「 お、四ノ宮と論じゃん。部活お疲れ様な 」


頭を撫でられる論は満更でもなさそう。
さとみ先生の事好きだもんなぁ。


「 …？せんぱい、だぁ 」

『 瑠衣くん大丈夫？無理しちゃダメだよ？ 』


ふにゃって脱力したように笑うから心配なる。
熱でも出たのだろうか。

お昼はあんなに元気だったのに、なぜだか悔しい気持ちになる。


「 起きてから体調悪化したから今から病院。お前ら気をつけて帰れよ 」

先生がそう言うから 手を振って帰ろうとすると瑠衣くんからクイッと手招きされる。

こっちに来てって合図をされたので傍に駆け寄る。


「 明日も、一緒にごはん、たべたいです 」

『 うん！たべよう！ 』


明日また会えるように頑張れって頭を撫でた。

うんって頷いたのを見て手を振る。
明日も会えますように


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