乙女ゲーム的な恋愛で 【 信号機組 】

３９話 ページ41

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今日はこのまま泊まっていけ と言われてしまったので大人しくベットでお休みすることにした。

私の代わりに親に連絡してくれたらしい。

明日まで絶対安静らしい。


「 じゃ、ぼく床で寝るから辛くなったら起こして 」


床で寝たら体痛めちゃう。

ベットで一緒に寝ようと言うと拒否されてしまう。
寂しいのになぁ。


「 Aって、思ったより子供だよな。すぐ泣くし、ワガママ言うし 」

『 泣いてないもんっ 』


泣いてるだろ って髪の毛をぐしゃぐしゃと掻き回される。
だって熱のせいだもん。
いつもはこんな事で泣きたくなんてならないし、寂しくだってならない。


「 素直に甘えてくれるところ、すきだよ 」


『 わたしも、すき 』


きゅっと彼の指を掴む。

特に意識もせずに口からポロリと出てしまう。
目の前で顔を赤く染める彼を見て私も自然と赤くなってしまう。


『 お、幼馴染としてだよ…？論といると、落ち着くし 』


「 そ、…はやくねろよ 」


彼に背を向けて目をきゅっと瞑る。

素っ気ない声が氷のように冷たく感じて、じわっと何かが込み上げてくる感覚がした。

今日はほんと、よく涙が出てくる。



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